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慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

ミュンヘン到着~最初の一週間

ミュンヘン連邦軍大学(Universität der Bundeswehr München、UniBwM)のC.Greither教授の下に約2か月間滞在することになりました、数理科学科の三浦崇と申します。これから2か月間現地での研究や生活について報告していきたいと思います。

1月29日の6時ごろミュンヘン国際空港に到着、そこからUniBwMの最寄駅まで電車で移動しました。UniBwMはミュンヘン中心部からはやや外れたところにあり、駅からも徒歩15分はかかる距離なので、初めてだと大学に辿り着くだけでも大変です。当日は、Greither先生が事前に計算機科学部のシステム責任者のT.Krugさんに私を迎えに行ってくれるようお願いしてくださっていたので、問題なく大学内の宿舎にチェックインすることができました。結構広めのシンプルな部屋です。

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翌日にGreither先生と会う約束をしていましたが、Greither先生がいらっしゃるのが午後からということだったので、計算機科学部の教授やポスドクの方々に昼食に連れて行ってもらいました。学食は日替わりの数種類のメニューの中から好きなものを取り会計するシステムなのですが、どの皿をどのくらいの量取ったとしても一律3ユーロというリーズナブルな値段設定になっておりとても助かります。
この日は学食や大学の敷地内で軍服を着た多くの学生を見かけました。さすが連邦軍大学だけあってみんないつも制服を着ているんだなぁ、と思っていると水曜日だけは特別のようです。水曜は午後の授業がすべて休みになり、学生は軍服に着替え重い荷物をもってトレーニングに出かけるという日らしいです。確かにその他の平日はみんな普通の格好をしています。

こちらが滞在期間中のオフィスです。マダガスカルから来ているというポスドクの方と相部屋ですが、現在は休暇のため帰国しているらしく、一人静かな環境で研究に集中できそうです。

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午後になってGreither先生と会うことが出来ました。困ったことはないか、時差ボケは大丈夫か、疲れていないか、と色々と気を遣って頂きました。12時間のフライトでしたが時差ボケも疲れもなかったので、さっそく数学の話に。この滞在期間中に研究しようと思っていることを簡単に説明したところとても興味をもって下さいました。翌日はもう少し細かい部分を説明しました。ディスカッションする時間も多く確保してくださるうえに、有益な助言や疑問を沢山提示してくださって大変ありがたいです。この日のディスカッションでは、あることを具体的な計算例で確かめられると良いんだけど...ということになりました。そのためには、今まで私の馴染みのある計算(ほぼルーチンワーク化できた計算)とはちょっと違う計算をしなければならなく出来るかどうか分からなかったのですが、計算ソフトの分厚いマニュアルと半日睨めっこするうちに、出来るのではないかと思えてきました。そして翌日、実際に知りたかった具体例をちゃんと計算することができ、理論的な部分とのつじつまも合いました。早速Greither先生に報告し、(まだ極々初めの方のステップではあるけれど)これはいい感じだということを二人で話しながら最初の週を終えました。まだまだ困難を極めそうな研究計画ではありますが、この滞在期間中に少しでも進展できればと思います。研究のもう少し詳しい話も、そのうちご報告できればと思います。
by keio-itp | 2013-02-05 02:49 | 2013年UniBwM・三浦