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慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

初めまして

皆さん初めまして。このたび、慶應義塾大学ITPを利用して、3ヶ月弱程フランスのエコール・ポリテクニクに短期留学する事になりました大槻と申します。専門は整数論です。ブログという物に慣れてなく、拙い文章で恐縮ですが、これからしばらく、パリ滞在記を投稿させて頂きます。よろしくお願いします。

パリへ向けて旅立ったのは正月早々の1月2日。お昼頃に成田空港を発ち、疲労と頭痛と空腹と吐き気に耐えて、現地時間の午後5時頃にはアパートの部屋を貸して下さるIsabelle Colmezさんとどうにか合流する事が出来ました。Isabelleさんはエコール・ポリテクニクのColmez教授の妹さんで、どこかへ引っ越すらしく、今回、空いた部屋を借して頂ける事になりました。場所はモンルージュ。パリ市の南に隣接する市で、アパートから10分程歩くと、パリ市との市境の環状道路にたどり着けます。

さて、派遣先はエコール・ポリテクニクとなっていますが、滞在期間中はアンリ・ポアンカレ研究所で開かれる3ヶ月間のセミナーに参加するのが主となると思います。このセミナーはガロア表現などに関する講義が1月上旬から3月下旬まで11週間にわたってあるものです。アンリ・ポアンカレ研究所はパリ市の中心近くに位置し、リュクサンブール公園の近くにあります。近くにはエコール・ノルマルなど、多くの教育・研究機関があるらしいです。研究所の近くから西の方に目をやると、エッフェル塔らしき物も見え、ここはフランスなんだなあという感じがします。
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自分はフランス語は読む分には何となくわかるのですが、聞いても何を言っているのか分からないのが困った所です。ただ、なんとか生活は出来そうな感じはあります。フランス人は英語をしゃべらない、という事が時々言われるようですが、今までの感じではそういう事もなさそうです。マクドナルドの店員も果物屋のおじさんも、適当に入ったカフェの適当に頼んだ料理の食べ方を教えてくれた近くのテーブルの人達も、どうもフランス語が通じなさそうだとわかると、すぐに英語に切り替えてくれます。ただ、帰る頃までには、なんとか多少会話が成立するような語学力を身につけたい所です。

一月上旬のパリはの気温は0度前後と言った所でしょうか。かなり冷え込みます。道には所々氷が張っていて、時折雪もちらつきます。しかし、暖房の為か、あるいは数学者達の熱気の為か、建物内は暖かく、セミナーが行われている部屋では半袖の人さえ居ます。

日の出が遅く、町は午前8時頃でもまだまだ暗いですが、多くの人や車が行き交い、建設中の地下鉄駅の工事現場も、機械が巨大な音を立てて稼働しています。クリスマスのお祝いなのか、あるいは新年のお祝いなのか、市庁舎らしき建物のイルミネーションが綺麗でした。一枚写真を撮っておきました。写真は夜景でなく、朝の8時頃の様子です。
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さて、セミナーの様子ですが、1時間半の講演が1日に4つあります。学部時代に戻った気が時々します。始まったばかりですが、講演者から感じる迫力に気圧されてしまっている感じです。あの一流の人々の世界に少しでも近づけるのか不安ですが、負けずに頑張って行きたいと思います。自分の現在の研究テーマは、supersingular caseにおけるp進Hecke L関数のKronecker theta関数からの構成で、この滞在中に、何か役立つ物が得られる事を期待しています。
by keio-itp | 2010-01-07 18:49 | 2010年エコールポリテク・大槻