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慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

春が来た

こんにちは。ETHチューリッヒの猪谷です。
こちらに来てから早いもので2か月弱経ちました。滞在期間も
残すところあと1か月と1週間。本当に早いです。

実は明日、研究室のみなさんの前で日本にいた時に行った研究内容の
発表を行います。当初、2月中に発表する予定だったのですが、Sigrist
先生が多忙であること、アメリカ物理学会のMarch meetiingに参加す
るために研究室の何人かが渡米してしまったことなどが重なりまして、
延期になった次第です。

英語でのプレゼンテーションは初めてなので非常に緊張しています。
今日は英語についての話を。

先日Sigrist先生に、「TOYOTAについて日本ではどう報道されている
のか?」と聞かれました。自分のわかる範囲で説明しようとしたのですが
なかなか英語が思いつきません。結局、一言二言しか返せず、

「英語でしゃべるのは大変ですね」

と言ったところ、研究室の学生が

「でも日本では英語の授業があるんじゃないの?」

と尋ねてきました。恥ずかしながらその通りです。するとSigrist先生が

「日本での英語の授業の多くは文法を学ぶんだよ。」

とフォロー。実はSigrist先生、奥さんが日本人で、また筑波大学に勤め
ていらっしゃったこともあったために日本語がとても上手で、日本のことを
よく知っています。以前センター試験の問題を解いたこともあるようなので
すが

「文法の問題が多く、私なら受からないなぁ」

と笑っていました。

確かに日本では、少なくとも中学高校合わせて6年間も英語の勉強をする
のにしゃべれる人はあまり多くないように思います。そもそもreading、writing、
listeningの授業があるのにspeakingの授業はない。海外の方からみると
とてもいびつに見えるようです。

こちらに来てから英語が話せるだけで、とてもたくさんのメリットがあることを
学びました。最近は、間違った英語でもいいのでとにかく積極的に話しかける
ように努力しています。帰国までにたくさん会話して少しでも英語が得意にな
れればと思います。

最後に秘書室のドアに貼ってあった、英語のワンフレーズを。

"We are human beings, NOT human doings!"

なにかあったのでしょうか?(笑)
穏便に解決することを願っています。

猪谷
by keio-itp | 2010-03-24 15:38 | 2010年ETH・猪谷