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慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

新しいこと発見!

こんにちは。カリフォルニア大学の長濱です。

約2か月が経ちました。
今週は構造ヘルスモニタリングに関する講演会を聴講しました。またPh.Dの方から橋のヘルスモニタリングについて教わりました。学ぶことがたくさんあり、日々刺激を受けています。
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             講演会のあったMcDonnell Douglas Hall


一方、自身の研究はなかなか実験が進まず悩んでいましたが、新たな研究テーマを見つけました。

これまでは、“居住者の行動を認識し、その行動にあった快適な空間を提供する”という考えのもと、いかに行動を把握するかということばかり考えてきました。そのため、加速度センサを用いてどのような行動検知を行えるかと模索していたのですが、ふとあることに気が付きました。
“そもそも誰の為の快適な空間なのか?” “どうして行動把握をするのか?”
答えは、
“その空間を利用する人びとのため”。
しかし、私たちのこれまでの研究は設計者側からのみ空間を捉えており、そこには肝心の“空間利用者の考えや要望”が反映されていません。
そこで、“居住者が家の中で実際に思っていること”を把握する手法について考えることにしました。

居住者の考えを取り入れるためには、居住者自身に何かしら協力していただかなければなりません。その協力内容は、高齢者の方にも容易で、かつ生活の負担にならない程度である必要があります。そこで考えたのは、“書く”ということです。

まず居住者に実際に生活する中で思ったことを何でもノートに書き出してもらい、それをデジタル化します。デジタル化された文章を形態素分析により単語に分解します。分解された単語からテキストマイニングを行い、キーワードとなるものを抽出し、居住者がどのように空間(生活)をとらえているのか、何に最も注目しているのかを分析するというものです。

この手法でどこまで居住者の考えを認識できるのか正直分かりません。しかし、実験が進まないと悩んでいるだけよりはずっと良いので、残りの時間でやれるだけチャレンジしてみようと思います。




今日は、カリフォルニアでの日々の生活で感じる "些細なこと" をお話ししたいと思います。


一つ目。ゴミ収集はとてもダイナミック!
毎週金曜日がゴミの日で、前日の夜に一般ゴミ、リサイクル、庭ゴミ(落ち葉や枝など)の3種類に分類された専用の大きなゴミ箱(高さ120㎝くらい)を家の前の道路に出しておきます。
そして金曜の朝になると、ゴミ収集車のあまりのうるささで目が覚めます!!!
窓から道路を覗いてみると、とても大きな収集車が家の前までやって来て、ロボットアームでガバッとゴミ箱ごとつかみ、そのまま持ち上げてトラックにゴミをあけていきます。
この光景を初めて見たときは何事かと、とてもびっくりしたのを覚えています。
一軒一軒のゴミ箱の位置に合わせて収集車を駐車させるのには技術がいりそうですね。。

2つ目。レジでのひととき。
カリフォルニアに限らず、アメリカ全土で共通していることだとは思いますが、スーパーのレジでは係の人が必ず “Hi! How are you doing?”と声をかけてくれます。そして、おつりをもらう時など帰り際には “Have a nice day!” と笑顔で笑いかけてくれます。ほんの些細なことですが、このやりとりは心が温まります。
スーパーだけでなく、カフェやレストラン、郵便局、人と対面する場所ではどこでもこのようなやりとりが生まれます。
来た時よりも帰る時の方がほんの少し良い気分になれる、それってとても素敵なことですね!!


3つ目。大量の冷凍食品。
スーパーに行くと驚くのはその広さ!!スーパーを全部見て回るには結構な時間がかかります。そしてなんと言っても、冷凍食品の多さ!!
写真から両サイドに巨大な冷凍庫が立ち並んでいるのが分かりますか?
これらは全部冷凍食品です。ピザやハンバーガー、パスタをはじめ、ありとあらゆる物が冷凍されています。写真に写っているような冷蔵庫の列が一つのスーパーにもう2列ほどあるんです。驚きです。
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4つ目。キャンパスのライトアップ。
カリフォルニアは毎日天気が良く、昼間のキャンパスはとても気持ちが良いのですが、夜のキャンパスもなかなか素敵です!
夜になるとキャンパス中にオレンジ色のライトが灯され、雰囲気がガラリと変わります。
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些細なことに驚いたり心が温かくなったり、毎日楽しい日々を送っています。
残り1か月、研究とカリフォルニア生活を十分体験したいと思います。
では、また。

Eri Nagahama
by keio-itp | 2010-11-06 15:00 | 2010年カリフォルニア大学・長濱