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慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

1か月

NISTの岩國です。Boulderではどこに住んでいるのか言ってなかったように思うので、今回はその説明をします。NISTには宿泊施設がないので、現在住んでいるのはNISTの近くの一般家庭です。NISTへは自転車で10分から15分ですが、最近こぐのが速くなったせいか、かかる時間が短縮されてきたように思います。

一般家庭であってもホームステイという感じではなく、どちらかというとシェアハウスです。大家さんである推定70歳の女性と14歳の犬のサミー、そして6人のハウスメイトです。ハウスメイトの多くは学生か研究者でNISTかコロラド大学内にあるJILAという研究所、あるいはNISTと同じ敷地内にあるNOAA(The National Oceanic and Atmospheric Administration)で働いています。出身国もオランダ、フランス、ギリシャ、中国、韓国とオリンピック並みに様々です。お互いの生活は完全に独立しており、平日に顔を合わせることは少ないです。しかし週末の夜にはときどき皆でテラスにあつまって食べ物をつまんだり、ギター演奏つきで歌を歌ったりします。

NISTでの実験は、Newbury博士は大変お忙しい方なので、普段はCoddington博士と実験しています。Coddington博士はアメリカで有望若手研究者として今年オバマ大統領から表彰されたすばらしい研究者で、dual-combについて多くの研究をしている方です。人柄は大変親切できれい好きです。そのCoddington博士が休暇中で、実験室で一人考え事をしているとNewbury博士がやってきて直接教えを乞うことができました。やろうとしていた実験は、今の系で最もシンプルにできる2つのパルスの遅延時間の測定です。これを測定することで、分散補償がどの程度必要なのか占えます。こうすれば多分うまくいくというイメージはできていたのですが、本当にそれでいいかもっと考えるか、とりあえずやってみるかを考えていました。それを説明すると、Newbury博士がホワイトボードを使って、その方法の妥当性と予測される検出信号を説明してくださいました。おかげで遅延時間は測定できそうなのですが、他の問題点が発覚しそちらの改善もしなくてはなりません。

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Boulderはメロンが安くて、丸ごと1個で$1.5程度と韓国人ハウスメイトに教えてもらい、さっそく買ってみました。写真はバニラアイスのせメロンです。日本ではできない贅沢ですね。今日でBoulderに来てちょうど1か月経ったので、ささやかなパーティーというわけです。
by keio-itp | 2012-08-13 08:47 | 2012年NIST・岩國