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慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

farewell party

NISTの岩國です。先週の日曜日にハウスメイト達と家で送別会を開きました。当時6人いたハウスメイトのうち、3人が今週それぞれの国に帰って行ったからです。ギリシャ人ハウスメイト(実は送り出される側)が中心となって皆で料理を作りました。
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これはギリシャ風フレンチフライを作っているところです。普通のフレンチフライとの違いが分からなかったのですが、ギリシャ人が作ったところがギリシャ風ということなんだと、韓国人ハウスメイトと納得しました。
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これはツナと野菜のオーブン焼きです。以前にサーモン版も作ってもらいました。
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犬のサミーも成り行きを見守ります。
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他にも茄子のサラダなどを作り、開始から約4時間でようやく準備が整いました。食事はいつも通りヤマス!(ギリシャ語で乾杯の意味)で始めました。
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ハウスメイトです。場所はカシオペア座がはっきり見える、家の庭です。左から韓国人、日本人、オランダ人、ギリシャ人、フランス人、フランス人です。フランス人女性は友人でハウスメイトではありません。韓国人ハウスメイトはすでに帰国してしまったのですが、彼女には大変仲良くしてもらいました。週末の買い出しや夜にメロンを食べながらしゃべるのが楽しかったです。
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彼女から餞別にもらった辛ラーメンです。大事に食べたいと思います。

今週の実験は温度コントローラーが不調になり、光周波数コムが2台ともモード同期がかからなくなったりと、問題が発生してばかりでした。NISTの光周波数コムはこれまで見てきたファイバーコムに比べてとても繊細にできているように感じました。しかし、おかげで様々な装置の扱い方のコツが学べました。デュアルコムのシステムは想像以上に大変です。2つのコムを2つのCWレーザーに安定化するために、制御機構は6か所あります。こっちの制御ができたと思うと、別の制御がかからなくなったりするので、まるで保育園の先生のように全てに目を配らなければなりません。そんな中での今週の実験は受光器の選別でした。デュアルコム分光は信号とノイズの比(S/N)が高いことが利点の一つですが、現在それを制限しているのは受光器のダイナミックレンジです。そこで、飽和せずにどれくらいの光パワーを受光器に入力できるか測定しました。ガスセルを透過したシグナルコムと参照コムが干渉して得た信号をFFTで解析し、吸収スペクトルを測定しました。受光器に入射するパワーを変えて、またそれ以外の条件も様々に変えて手持ちのいくつかの受光器について実験し、解析しました。月曜日はnational holidayなので火曜日にCoddington博士と相談する予定です。
by keio-itp | 2012-09-01 16:02 | 2012年NIST・岩國