人気ブログランキング | 話題のタグを見る

慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

第2週

● 遊び
工藤寛史、現在遊んでいます。以下に簡単にそれらを示す。

土曜日:UCDのアメフトの試合を観戦。10対21で北アリゾナ大学に敗れる。
日曜日:カルフォルニアの州都、サクラメントを観光
月曜日:サルサ教室でレッスンを受け、基礎をみっちり指導される。
火曜日:Barのサルサパーティーに参加。練習と実戦の違いを痛感する。
水曜日:友人宅の温水プールに行く。
木曜日:毎週行われる、ビール好きの集う会に参加
金曜日:BBQ & 映画鑑賞「King’s speech」
土曜日:ハイキング@Mission peak & お別れパーティー
日曜日:友人宅でパーティー→温水プール

スペイン人の遊ぶことに対するエネルギーがとにかくすごい。先週のブログで紹介した、スペイン人の友人Joaquin君, Jesus君と今週は毎日のように遊んでいる。
第2週_e0194142_1503039.jpg

なにより衝撃的だったのはサルサである。UCD周辺ではサルサダンスは非常に人気が有り、自分のよく行くバーでは毎週火曜日がサルサダンスの日らしい。そのため、本番に向けて、月曜日にレッスンを受けた。前後と左右のステップ、ターンなどの基礎知識を得て、いざ本番、、、があえなく、撃沈。言葉以上の壁をそこに感じた。サルサは大体2-3分くらいの曲が流れ、曲が変わるたびにパートナーを変えていくという形式で進む。大半の人は自分が初心者だということを理解してくれ、自分に合わせてくれるが、もともとサルサでは男性が女性をリードするものなので、自分が頼りないとあからさまに嫌な顔をする人が複数名。時には、曲の途中でさよならってことも。プライドはズタズタである。っていうか、みんなダンス美味すぎである。60歳くらいの男性が軽やかなステップを披露している横で、基礎ステップしかできない自分。Davisを離れる前に、うまくなるしかない。「やられたら、やり返す。倍返しだ!!!」
ただ今週の土曜日にJoaquin君のお別れパーティーがあった。彼も自分と同じVisiting studentであり、来週で10ヶ月の活動を終え、スペインに戻ることとなっている。とても寂しいが、今年の年末にもう一度ビザをとってDavisに戻ってくるようだ。次に彼が戻ってくるときまでに英語とサルサの実力を上達させておくつもりだ。

●研究
遊んでいるといっても、平日は毎日9時から19時くらいまではしっかり研究をしている。先週で学校への申請書類がほとんど終わり、今週から研究が本格的に始まった。毎週約5時間のミーティングが2回ある。それらのミーティングは大体1.5時間で区切られ、自分が関与するミーティングに参加するシステムだが、ほぼ全てのミーティングにみんな関与するので、これら2日は一日中拘束される。自分はDr. Ryanの指導を仰ぎながら、同じくVisiting studentのJesusくんとデバイスの解析、作製と評価を行う予定である。このチームは人数が少ない割に、仕事が多いので、この留学では実験と解析の両方を行うことになる。自分は微小光共振器とそれらに関する実験の知識があり、JesusくんはMatlabを用いた解析を得意とする。二人共6ヶ月間ここで研究を行うので、力を合わせれば最高の結果が出せると思う。今週はOE Waves社という企業に提出する、実験で用いるデバイスの書類を作成した。ここでちょっと自分の研究についてお話したい。
第2週_e0194142_1504859.png

微小光共振器とは光を局所的に一箇所に集めることのできる素子である。光を閉じ込める方法には(ブラッグ)反射と全反射を用いる2種類があるが、自分らは後者の原理を用いて光を閉じ込める。全反射とは中学校の教科書にあるように、屈折率の高い媒質から屈折率の低い媒質に光が入射される場合、ある一定の条件を満たすと光は損失なく全て反射される。この原理を用いて、図にあるように共振器内に光をグルグル周回させることによって、光を閉じ込めるのである。CaF2やBaF2などの結晶材料は材料吸収が低いことから、より高効率に光を閉じ込めることができることが可能なのである。このデバイスを用いると光コムと呼ばれる面白い現象が発生する。我々はその現象の研究を行うのであるが、今回はここまでにしておく。ちなみに、OE Waves社(http://www.oewaves.com/)は結晶材料を用いた微小光共振器においてトップレベルの技術をもつ企業であり、微小光共振器を用いた狭線幅レーザや光マイクロ波発振器などを販売している。

●ハウジング
現在、台湾人のPeggyさんの家でルームシェアさせてもらっている。実は先週の火曜日まで大阪大学の学生、DaikiとKenyaがいた。毎年8月は日本から一ヶ月間の短期プログラムでくる学生が多くいるらしく、この期間は夏休みということもあって、日本人の方が現地学生よりも多いらしい。自分が行ったときは、ほとんどが既に帰国していたが、自分が到着する前の週には100人以上いたらしい。日本人学生らとはアメフトの試合観戦やサクラメントへ観光に行った。空港に到着した時は心に不安があったが、日本人がいたことで余裕をもって生活することができた。来週からDJというアメリカ人の男性とKikiという台湾人の女性が引っ越してくる。私の周りが一気にグローバルしていく。
第2週_e0194142_1505930.png

by keio-itp | 2013-09-24 15:07 | 2013年 UCD・工藤