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慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

カテゴリ:2011年CSIRO・仲( 11 )

最後に。

CSIROに滞在していた仲です。
今朝無事帰国いたしました。今週は、先週の続きで、過去の文献で示されているエビの脱皮の間の時間間隔と脱皮による甲殻の長さの増加分のモデルを用いて得られるものと、実際のデータから得られた結果の違いが、どのように説明できるかを考えました。結局、帰国前にまとまった結果まで出すことが出来ませんでしたが、解析の方向性はある程度固まってきたように思っています。

最後の夜は、気持の良い風のふく川沿いを歩きながら、この滞在を振り返ったりしました。
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今回の滞在で、CSIROでsupervisorとして面倒を見てくださった方、お仕事の合間を縫って私と話をしてくださった海洋生物の研究者の方、CMISの方に大変感謝しております。今回二カ月半という期間滞在して、この研究についていろんなことを考え、新しい方向性を見出すことが出来たのも、本当にみなさんが時間を作って議論してくださったり、アドバイスしてくださったおかげでした。どうもありがとうございました。
また、この貴重な機会を支えてくださった、指導教員の先生、このプログラムの担当の先生方、学事の国際担当の方、本当にどうもありがとうございました。現在取り組んでいる研究については、統計だけの話ではなく、海洋生物の分野の研究者にとっても意味のある結果を出したいと思い、この滞在中に何度も議論し、その難しさを実感しつつも、何とか解析の方向性が見えてきたように思います。これも実際に会って、2カ月半という期間の中で何度も話せたことで出来ました。この成果をきちんと結果として残すためにも、このまま帰国後も連絡を取り合いながら研究を続け、論文としてまとめたいと思います。

どうもありがとうございました。
by keio-itp | 2012-03-04 16:09 | 2011年CSIRO・仲

Mt. Coot-tha

こんにちは。CSIROの仲です。

先週末に指導教員の先生がいらっしゃったので、今週は先生と一緒に、こちらの研究者の方と議論しました。実験によって温度と塩分濃度の成長への影響を調べた論文に、温度と塩分濃度を説明変量としたエビの脱皮の間の時間間隔と脱皮による甲殻の長さの増加分のモデルが示されていたので、これを元に、エビの甲殻の長さのモデルを考えることになりました。ただし、このモデルでは塩分濃度が小さいと脱皮による成長分の大きさが負になってしまうという問題があるため、この点について改善することになりました。もうこちらに滞在するのも残り1週間になってしまいましたので、何とか帰る前にはっきりした結果を出せるよう、頑張りたいと思います。

今日はBrisbaneを一望できるMt. Coot-thaに行ってきました。今日の天気は、ときどき雨、とのことでしたが、今日一日の中で私が行ったときだけ長めに降ってました…。なので、この写真のような眺めでちょっと残念でしたが、一度行ってみたかったので良かったです。
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by keio-itp | 2012-02-26 17:37 | 2011年CSIRO・仲

Hot weather

こんにちは。CSIROの仲です。
この週末、指導教員の先生が日本からいらっしゃったので、Brisbaneをいろいろ歩きました。
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とてもきれいな空ですが、日差しはとても強いです。一応日傘をさしていたつもりなのですが、帰って、しっかりTシャツ焼けをしているのに気付きました…。

今週は、先週同様、海洋生物の研究者の方と話したり、海洋生物のデータの解析を多くやっていらっしゃった統計の研究者の方と話したり、指導教員の先生にアドバイスを頂きながら、エビの甲殻の長さのモデルをどのような方向で構築していくかを考えました。現在扱っているlength-frequencyデータから、エビの成長のモデルを考える際の一つの大きな問題点が、エビが河口を移動するため、それぞれの地点、時間で観測されたデータ間のつながり(どのエビのコホートがどのように移動したか、等)が明らかでないということです。各集団の平均長から年齢を推測し、コホートがどのように移動したかを仮定し、その上で環境要因によって違いがあるかを考えなければいけないので、なかなか道のりがありそうですが、一つずつきちんと検証しながら、積み上げていきたいと思います。
by keio-itp | 2012-02-19 21:36 | 2011年CSIRO・仲

Cleveland

こんにちは。CSIROの仲です。
雲がほとんどなくなり、夏らしい気候になりました。日本の夏と比べると、紫外線が強いような気がすることと、あとは川の近くなので風が若干あるような気がするぐらいで、気温や湿度はあまり変わらないような気がします。

今週は、火曜日に海洋生物の研究者の方とお昼を食べながら話をしたり、金曜日にはこちらで面倒を見てくださっている統計の研究者の方と話をしたり、また指導教員の先生のアドバイスを頂き、考えなければいけないポイントがたくさん見つかりました。これまで、エビの甲殻の長さのデータから成長のモデルを構築し、その中に含まれる成長率のパラメータを、環境要因でうまく説明できないか、という方向で、特に環境要因の影響をどのように見ることが出来るかという点について考えていたのですが、そもそも仮定していたエビの甲殻の長さのモデルの同定のところをもう少し考える必要がでてきました。大学で研究をしていると、やはり海洋生物の研究の視点が分からないことが多く、その視点での疑問が生じにくいので、こちらへ滞在してこのように議論でき、指摘していただけることを大変有難く思います。海洋生物の研究の視点、数学・統計の視点の両方をきちんと考慮して解析をしようとすると、なかなか考えなければいけないことが多くなりますが、ここが大切なところだと思いますので、じっくり頑張りたいと思います。

昨日は、以前滞在した際にお世話になった家族のお家にお邪魔しました。Clevelandという、電車で1時間くらいの静かなところで、ゆっくりさせてもらいました。
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by keio-itp | 2012-02-12 11:41 | 2011年CSIRO・仲

Science Fest

こんにちは。CSIROの仲です。

前回のブログでも少し書きましたが、今週火曜日にScience Festがありました。一人15分という短い時間でしたが、初めてこのprawnの話について多くの人の前でプレゼンテーションするということもあり、とても緊張しました…。けれども、みなさん温かく見守ってくださり、質問・指摘をしてくださりました。

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特に、海洋生物関係のデータの解析を多く行っている方から、仮定しているエビの甲殻のasymptotic lengthの分布は、実際のエビのものに比べずいぶん小さいのでは、と指摘していただきました。これについては、解析している段階では、「川の下流で、一番遅い時期にとられたエビは十分成長しきったものだろう」と仮定して良いと判断していたのですが、Science Festの後、これを指摘してくださった方と、調査に携わった海洋生物の研究者の方と話をしたところ、あくまで川でとれたものはかなり若い方で、それをasymptotic lengthと言うには小さすぎるとのことでした。これはきちんと考慮しないといけないと思いましたが、どうしたらいいのか自分では思いつかず、指導教員の先生に相談したところ、asymptotic lengthとしなくても、一つの基準となる参照時間に観測された分布と考えればよいのでは、とアドバイスをいただき、何とか解決できそうです。こういう細かいところも、きちんと実際の現象とかみ合うように考えてモデルを構築していくことの難しさを再認識したとともに、こういうところもきちんと頑張らなければ!と思いました。
by keio-itp | 2012-02-05 10:05 | 2011年CSIRO・仲

Rain

こんにちは。CSIROの仲です。
最近はほとんど毎日雨が降っていて、今週は木曜日のAustralia Dayくらいしか晴れ間が見えませんでした。ただ25日にかなり雨が降ったため、次の日に私のいるところのすぐ近くのSouth Bankで行われるはずだったAustralia Dayのイベントが中止になりました。
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こんな感じで、Australia Day前から国旗の柄のものがたくさん売られていました。

来週の火曜日に、Science FestというCMIS(CSIRO Mathematics, Informatics and Statistics)のBrisbaneで研究している人が集まってお互いの研究内容について、発表しあうという機会があり、発表者の枠がまだ空いているようだったので、私も話をさせてもらうことになりました。そのため今週はその準備に取り組み始めました。なかなか普段の会話で何を研究しているかを聞かれても、うまく説明できていなかったので、この機会を利用してきちんと説明し、より多くの方と議論できるよう頑張ろうと思います!
by keio-itp | 2012-01-29 14:22 | 2011年CSIRO・仲

UV

こんにちは。CSIROの仲です。
最近曇っている日が多くて少しさびしかったのですが、今日は少し雲がありつつも良い天気で良かった!と思っていたら、20分くらい歩いただけで日焼け止めを塗っていなかった首の後ろがヒリヒリしてしまいました。

現在テンジクルマエビの成長率を、環境要因で説明できないかということに取り組んでいるのですが、その要因間に関係性があると、シンプルに線形モデルをあてはめることが出来ません。今考えている環境要因は、水温、塩度、pH、(水の)透視度、淡水の流入の有無、その量、なのですが、それぞれの組み合わせで散布図を描くと、関係がありそうだったため、どのような関係性が考えられるか、ということを、プロジェクトをまとめられていた研究者の方に今週教えていただきました。淡水の流入によって、もちろん塩度は大きく変化し、pH、透視度などは変化するかもしれないそうで、また水温に関しては気温に大きく関係し、その気温は季節によって変化するけれども、淡水が流入するのは夏だけなので、間接的には影響している…と、一つ一つはなるほどと納得できましたが、これらを考慮してモデルを作るとなると…なかなか一筋縄ではいかなそうですが、頑張ろうと思っています。

先週も今日も、研究所の横で行われるmarketに行ってきました。野菜などはスーパーで買うより良いような気分がするので、これからも買いに行こうかなと思ったりしています。
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by keio-itp | 2012-01-22 18:20 | 2011年CSIRO・仲

Market

CSIROの仲です。

先週は、まだ休みを長めにとっている方も多かったため、研究所も少しさびしかったのですが、今週からみなさん戻ってきて、クリスマス以前のように戻った感じでした。

今週は、現在取り組んでいるエビの甲殻の長さのデータの解析について発表しようと考えているInternational Biometric Conferenceという8月に神戸で行われるconferenceのabstractが週末に締め切り、ということで最後の追い込み…と思って成長率のモデルをいろいろ考えたり、abstractを書いていました。しかし今朝ホームページを見てみると、2月20日まで期間を延長しますとのこと…。これでひと段落できる!と思っていたのと、せっかくabstract書いて、こちらの研究者の方に英語を教えてもらいながら直したのに…という思いで、しばらく脱力感を感じていたのですが、まだはっきりした結果が出せていないからこの時間でもう一度落ち着いて取り組んでみよう!というのと、abstractは英語を勉強出来た!ということで前向きになれました。

私は、海外でmarketを見るのが好きで、以前Brisbaneに来た際にも、何度か週末に足を運んでいました。滞在しているところから歩いて5分くらいの川沿いの公園であるmarketは日曜だけかと思っていたら、金曜日からやっていたらしく、ついつい見てしまいました。
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明日は、CSIROの研究所のすぐ隣で食べ物のmarketがあるらしいので、朝行ってみようかなと思っています。
by keio-itp | 2012-01-14 21:09 | 2011年CSIRO・仲

New Year

CSIROの仲です。

こちらでは1月2日が最後の休みで、3日から研究所に通い始めました。生まれて初めて海外で年末年始を迎えましたが、クリスマスが盛り上がっていたせいか、お正月らしいゆったりした新年はあまり感じることなく、気付いたら七草がゆの日になっていました。
街中はこんな感じで夏です!
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今週は、現在解析を行っているデータを含め、淡水による海洋生物への影響調査のプロジェクトを中心となってまとめられていた研究者の方と話をしました。プロジェクトのレポートでは、von Bertalanffyの成長モデルのパラメータの一つである成長率を、淡水の流入量や水温などの環境要因で説明しているのですが、その淡水の流入量に関してのデータが手元になかったため、聞いてみたところすぐ探してくださり、データをもらうことができました。また、現在各コホートの年齢ごとにグループに分けて解析をしているのですが、その際に成長が始まってから観測されるまでの日数というのが重要になってきます。なので、産卵されてから個体として成長が始まるまでにどれくらいかかるものか、と聞いたところ、「それについては詳しい人がいるから聞きに行こう」と、隣のオフィスにいらっしゃるプランクトンの研究者の方からいろいろ教えてもらうことができました。卵が孵化するまでは18時間くらい、それから変態してエビの形になるまでに2~3週間、だそうです。日本で大学にいたら、こんなに簡単に海洋生物のことを教えてもらうことはできないので、大変有難い機会だとつくづく感じました。ここにいる間に、たくさん考えて、いろいろと教えてもらわなきゃと強く実感しました。
by keio-itp | 2012-01-07 19:33 | 2011年CSIRO・仲

Holidays

CSIROの仲です。

先週の土曜日から、クリスマス、Boxing dayをはさんで1月2日までは、CSIRO自体が休みのため研究所には入れません。どうしても自分の部屋にいるとだらだらしてしまうので、どこかいい場所はないかな…と探していたところ、歩いて20分ほどのところにある、いいところを教えてもらいました。
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こんな感じで、川沿いを歩いて行った所に…
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State Library of Queenslandです。ここの一階では、誰でも自由に入って勉強したり、くつろいだり、PCを使って調べものをすることができます。また、電源やネットも自由に使えるため、自分でPCを持って行って作業することもできるという、とても便利な場所です。ここで今週は、現在解析を行っているテンジクルマエビの甲殻の長さのデータから成長のモデルを構築し、その中に含まれる成長率のパラメータを、環境要因の線形モデルでうまく説明できないかと、いろいろ試していました。なかなかはっきりした結果が出ていませんが、指導教員の先生のアドバイスを頂きながら一歩一歩やっていこうと思っています。
by keio-itp | 2011-12-31 12:17 | 2011年CSIRO・仲