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慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

カテゴリ:2009年UCバークレー・新井( 7 )

さよなら2009年、Berkeley

ついに明日が帰国の日です。

借りている部屋を掃除して荷物を整理しおえて、部屋が空っぽになってやっと帰国するんだと実感がわいてきました。2ヶ月だけのとても短い滞在でしたがBerkeleyに愛着のある場所、物、友達ができてしまったので離れるのはやはり寂しいものです。

少し総括すると、今回の留学では走査トンネル分光(STS)を理論面及び実験面から学ぶためにUC Berkeleyに留学させていただきました。こちらではCdS-nanorodのプロジェクトをとおしてSTSを学びました。理論面では、CdS-nanorodの系が私の研究室で研究している系より、多くの物質が表面にある点において、複雑であり、そこから生じる現象を考えることができ、また実験面ではこちらでもSTSの装置系の立ち上げを行うことができ、異なるシステムでの立ち上げだったのでここから多くのことが勉強になりました。
ただ、実験においてCdS-nanorodのプロジェクトで興味深いデータが取れたのですが、それを最後までやりきることができずとても残念です。また、本当はここで簡単にデータを示せれば良かったのですが、国のお金で動いているプロジェクトのためそれができず、あまり実験の臨場感や面白さを(つらさも)伝えきれなかったこともまた残念です。

この2ヶ月はとても充実した時間を過ごすことができました。こちらでは教授に会ったその日から、信頼してもらいプロジェクトの一端を担わせてもらいました。日本ではこのようなことはあまり起きないので、その責任に驚きましたが、自分はその信頼に応えるべく2ヶ月間懸命に取り組めたのことは非常に貴重な体験でした。

最後になりますが、今回の留学を支えてくださったMichael F. Crommie先生、グループの皆さん、伊藤先生、国際センターの皆さん、ルームメイトのErin、Berkeleyのオフィスの皆さん本当にありがとうございました。この支えがなければこのような有意義な2ヶ月をおくることはで来ませんでした。

これをもって最後とさせていただきます。ありがとうございました。また、良いお年を。


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by keio-itp | 2009-12-31 16:58 | 2009年UCバークレー・新井

christmasもおわり

こちらでの滞在も残すところ1週間を切ってしまいました。

鍵があるので実験は行えるのですが、23日に公式には大学がしまってしまい暖房が切れるため研究室は冷蔵庫のように寒いです。この時期に大学に残っている人は本当に少なく、いても勤勉なアジア人が多いです。実験の方ですが、結局新しいサンプルを低温STMのなかに導入することはできませんでした。十分なクオリティのサンプルを作製することはできたのですが、低温STMの調子が悪く真空を破りベーキングする、ということでしかたなく断念しました。最後の仕事としていままで行っていたプロジェクトを次のPh.Dの人に引き継いでいます。

先週の22日に、Oaklandの郊外にあるおしゃれな教授の家でFarewell partyをひらいていただきました。アメリカのドラマのようなホームパーティでとても楽しかったです。christmasはBostonから友達がきてヨセミテに行ってきました。バスで片道4時間の旅で、日帰りで行ってきました。さすがにスケールが大きく感動するのですが、圧倒的にヨセミテは広く、すべてを堪能するには1日では無理でした。機会があれば泊まりで行くと良いようです。

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残りの日々で研究室の机を片付け、アパートや銀行などこちらの生活を引き払わなければならず何かと寂しい思いでいっぱいです。
by keio-itp | 2009-12-27 14:50 | 2009年UCバークレー・新井

Christmasを前に

街の中,住宅街とBerkeleyもChristmas一色です。

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Christmasを前にMarilenaのボーイフレンドがイタリアからやってきました。彼もSTMのスペシャリストで、また家事のスペシャリストでもあるそうです。あまりニュースがない週だったの、頼んで登場してもらいました。本場のイタリア料理をごちそうになってとても美味しかったです。

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こちらでの滞在も残すところ2週間を切り、結果をまとめるため鋭意実験中です。毎週ごとに良い結果を出すことができれば良いのですが、なかなかそうはうまくいきません。今週、先々週に厳密な測定のため低温STMに導入しこれまで測定してきたサンプルがあまり状況が思わしくなく、ここでその実験を中止することになりました。そのために新しいサンプルを今週中に準備しなければならず、ドクターのMarilenaと追い込んでいます。
by keio-itp | 2009-12-18 06:30 | 2009年UCバークレー・新井

Thanks giving

早いものでこちらでの滞在も残すところ3週間になってしまいました。

実験は相変わらずといったところです。ここまで実験のことをあまり書いていないので少し説明します。こちらに来て取り組んでいるテーマはSTM、STSを用いてのCdS-nanorodとその構造を少し変えたもののナノメータスケールでの電子状態の測定、そのシュミュレーションに取り組んでいます。こちらに来てから測定系にSTS用のシステムを新たに組み込み測定を行っています。こちらにきて3週間目ほどにいい結果がでて実験がぐっと進んだんですが、それからは3歩進んで2歩(3歩?)下がる状態を繰り返しています。

11月26日はThanks giving でした。これはアメリカの人にとってはクリスマスと同じくらいかそれ以上に大切な休日で金曜日、土日を含め4連休でした。11月26日にSan francisco三田会の会長にThanks givingのディナーに招待していただきました。生まれて初めて食べる七面鳥はとても美味しかったです。

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七面鳥です。

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皆さんと。San francisco三田会の皆さんには本当に良くしていただき本当にありがとうございました。

ただ実験しているイタリア人と自分にはThanks givingはなじみのないことなので、ディナー以外は連休中普段通り研究室で実験をしていました。閑散としたキャンパスで実験しているのはなかなか興味深いものでした。。
by keio-itp | 2009-12-09 12:51 | 2009年UCバークレー・新井

新型インフルエンザ?

こんにちは。最近は昼間はあったかいのですが、夜は冷え込んで冬らしくなってきました。

今週は、先週からの残留生活がこたえ4日ほど寝込んでしまいました。高熱が出てしまいうまく眠れないほどでした。最初は風邪だろうと高をくくっていたのですがいっこうに症状が改善しません。そこでもしやと思い、何かと話題のタミフルを服用したところ無事に回復することができました。インフルエンザだったのは確かですが、今は新型だったらいいなと思っています。

週末は暖かい布団を買うためにEmeryvilleのIKEAに行きました。アメリカのIKEAはこんなにも日本とは違うといったことが書ければよかったんですが、残念ながら全く一緒でした。入り口、フードコートとあまりに同じで驚いてしまいました。そのためIKEAの写真はアップしません。気になる方は港北IKEAに行ってください。全く同じものがそこにあります。

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IKEAのあるショッピングモールに大きなツリーがでていました。もうそんな季節なんですね。
IKEAで暖かい布団も買い、最近は実験の調子も良いのでしばらくはよく眠れそうです。
by keio-itp | 2009-11-24 14:45 | 2009年UCバークレー・新井

日々実験

こんにちは新井です。早いものでもう到着から2週間がたってしまいました。日本ではそろそろ寒くなる頃ですがこちらはまだ半袖で大学に来ている人もいます。

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キャンパスはとてもきれいないいところなのですが、常に地下室にこもっている生活なのであまり実感する機会がなくとても残念です。Berkeleyでの生活は、ほとんど矢上の頃とかわらず、毎日11時から0時ごろまで研究室にこもって実験をしています。残留届けがいらないのがBerkeleyのよいところです。

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これが今使っている装置でomicron VTというSTMです。矢上で使っていたものがomicron 1というタイプなので兄弟のような装置です。なかなか良い結果がでずつらいところですが一歩ずつやっていこうと考えています。
by keio-itp | 2009-11-16 13:03 | 2009年UCバークレー・新井
この度、慶応義塾大学ITPを利用して、アメリカのUC Berkeleyに2ヶ月間短期留学させていただくことになりました修士1年の新井友也と申します。専門は半導体表面の微細構造の作製、評価に関する研究を行っています。今回は主に、実験で用いているScanning Tunneling Spectroscopy (STS)の理論面からの解析を勉強するため留学を決めました。ここで現地からの報告をしていきますので、宜しくお願いします。

今回の留学の始まりはSan Francisco国際空港です。San FranciscoはGUCCI,CHANELなどのブランド店のまえをケーブルカーが走る、表参道とディズニーランドを足して2で割ったようなとても楽しい町でした。

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ダウンタウンからBerkeleyまでは地下鉄(BART)で30分ほどなので、到着した日から3日間San Franciscoダウンタウンのホテルに滞在し、大学に通うかたわら、この2ヶ月間の家探しをしました。

Berkeleyの住宅事情は、家賃も非常に高く(1Brで月15万ほど)、物件数もそれほど多くないうえに、即入居可の物件はいよいよ少なく、家探しはとても大変でした。結局はUCBの生物学専攻の学生Erinさんとルームシェアをすることになり、今は住む場所が決まったことにとてもホッとしています。非常に貴重な体験でした。

e0194142_12222185.jpgBerkeleyでの初日にはホストになってくださった、Michael Crommie教授と自分のこれまでの研究と、これからの滞在中の研究の進め方についてディスカッションすることができました。2時間ほど話したのですが、2時間話し終える頃にはとても疲れて言いたいことを形にできなくなってしまい、自分の英語力のなさを痛感しました。

UCBで有名なSather towerです。先端は改修中だそうです。

こちらに来て思うのですが、出会う人皆が非常に親切です。日本の方よりさらに親切に接していただいて本当によい意味で期待を裏切られました。
これから2ヶ月こちらでの生活になりますがよい機会なので集中して取り組んでいきたいと思います。
by keio-itp | 2009-11-06 12:15 | 2009年UCバークレー・新井