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慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

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Thanksgiving

スタンフォードの河村踊子です.

こちらに滞在してから3ヵ月半が経過し,全期間(7ヵ月)のちょうど半分が過ぎました.いよいよ,後半戦に入ります.

今週は,Thanksgiving(11/25)で,街はとても静かでした.車の通りもほとんどないほどでした.Stanford 大学も,ガランとしていて,人気が全くと言ってよいほどありませんでした.いつもお昼を一緒に食べる友人たちも,皆,旅行に行ってしまい,今週は一人でランチをしました.研究室に実験をしに来ている数少ない学生たちもアジアからの学生がほとんどでした.アメリカでは,Thanksgiving は,一年で最も大きなイベントのひとつのようです.

私も,11月25日 Thanksgiving の当日は,夕方から,アメリカでの私の Host Family (こちらに滞在し始めた3週間,アパートが見つかるまでの間,友人のご両親のお宅に home stay をさせて頂きました)のお宅でディナーに参加させて頂きました.同期の石川くん(現在,HPでインターンシップに参加中)も一緒に参加しました.友人のお父さんの会社の方やお友達が何人かいらっしゃいました.メイン料理は,Thanksgiving ならではの,”ターキーの丸焼き”でしたが,私は,初めて目にしました.朝の10時からスモークでじっくり焼いたそうで,とても美味しかったです.その他,たくさんの美味しいお料理をそれぞれの方が持ち寄ってのディナーでした.”アメリカに住んでならではの休日”を感じることができました.
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報告は以上です.後半戦も頑張ります.
by keio-itp | 2010-11-28 20:10 | 2010年スタンフォード大学・河村

追い込み期間2

こんにちは.
パリ東大学の林です.

更新が遅れてしまい申し訳ありません.
最近ではパリは相当寒くなってきていて,現在は午前9時なのですが1度という寒さです.
その寒さは,外にいると耳が痛くなるほどでさらに寒くなる冬の到来が恐ろしく感じます.

といっても,私のこちらでの研修期間も残すところ2週間となりました.
今週は,担当してくれているビンセントが学会のために日本に行っていて,彼との議論はあまりできなかったため,PhD.の学生と議論しながら研究を進めていました.

先週よりは精度良く3次元モデルを検索できるようにはなってきたのですが,スケールの異なる3次元モデルに対してはなかなか思うように検索できず,苦悩の日々が続いています.
提案手法の主張点としては,
・スケールが異なる3次元モデルに対しても検索できる
・部分的に欠けている3次元モデルに対しても検索できる
という2つを考えているので,スケール変化に対応できていない現在の手法は十分とは言えません.

残り2週間で自分に何ができるかを考えると,目標は論文という形にするということですが,目標の達成のために研究の質を落とすことはできないので,とにかくがんばるしかないです.
その結果,上手くいかないようなことがあっても,またその時に何ができるか考えることにしようと思います.

このように,こちらでの研究を通して,改めて研究の難しさに気づかされています.
実際,研究は新しい未知の領域に突き進むものであり,単にプログラムを組むだけではないのでそれは当然のことですが,上手くいかないときは本当に行き詰まります.
聞いた話では,研究者は上手くいかないときはスランプが1年や2年つづくときもあるということです.
そう考えると,自分はまだ研究を始めて2年も経っていないことに気づき,まだまだ研究者として1人前になるには時間も必要なのかなと感じています.

週末は,知り合いのフランス人学生に誘われてホームパーティに参加させてもらいました.
驚いたのが,彼と一緒にルームシェアをしている人が,同じ研究室のポーランド人だったことです.
フランス人の学生は全く違う学科の学生で研究室にも関わりがないので,全くの偶然です.
おかげで彼の好きなポーランドのウォッカをたくさん飲まされ,翌日はひどい頭痛に襲われました.

そのホームパーティには他にももう一人ルームシェアをしてる中国人のPhD.がいて,さらにフランス,韓国の学生も来ていて,とても国際色豊かな会となりました.
やはり,文化の異なる人間と会話することは刺激になります.

しかし,やはり言語の壁は存在し,例えば韓国人の学生はフランス語しか話さないので,フランス語を話せない私と会話するのは大変困難です.
ただ,仮に私がフランス語を話せたとしてもそれはフランス語を話せる人にしか通じないので,結局は英語を多くの人がもっと使えるようになる必要があると感じました.

最後に,1週間前に訪ねたマルセイユの写真を載せたいと思います.

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マルセイユの地下鉄にあったポスターです.
こちらでは駅のコンビニに日本の漫画がたくさんおいてあり,漫画人気の高さを伺わせます.

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ブイヤベース.知り合いの知り合いと一緒に食べる予定でしたがいろいろ事情があり会えず,1人で食べることになりました.しかし,その寂しさを忘れるほど美味しかったです.

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マルセイユのカランク.絶景でした.

それでは残り少ない日数ですが,時間を大切にして最後までがんばります.

林智紀
by keio-itp | 2010-11-28 17:51 | 2010年パリ東大学・林

12週:少々電池切れ

ジョージア工科大学の伊藤です。
残り1週となって、ちょっと電池切れな1週間でした。
thanks givingは正直留学生にとっては持て余してしまう4日間です。

その1 Health System Institute Thanks giving
所属しているラボで potluck partyがありました。
まだ紹介していませんでしたが、このラボはGregory Abowdという世界的な研究者が引っ張っていて、彼の音頭で今回もパーティーが開催されました。
Gregoryは本当に頭のキレが抜群で、彼の話はいつでも簡潔で面白く、逆に彼の前でプレゼンすることがみんな一番のプレッシャーです。毎回質疑応答で一番最初に手を挙げて、いきなり核心をついてきます。
彼を見て、リーダーを学んでいます。

http://www.cc.gatech.edu/~abowd/

日本代表の私はみそ汁を作って持っていきましたが、ベイクドポテトなど他の食べ物との相性があまりに悪く、ほとんど残った結果、結局自分の夕飯になりました。

このラボは国際色が非常に強く、今まで見たことのない食べ物が色々と食べれました。

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その2 工事

チームプロジェクト、From Family with Loveの工事が始まりました。
屋根にスクリーンを取り付けるための構造を考えて、実際に工事をしました。

私は残念ながら帰国してしまうのですが、12月9日に一般の病院や企業を招いたオープンハウスがあり、そこでデモを行います。

3ヶ月ICUの問題点はなんなのか?solutionはなんなのか?を考え続け、最終的にそれを机上の空論で終わらせない、実際に最後に工事する所までやって社会に買ってもらうところまでやる、そのプロセスから本当に色々と学んでいます。

このプロセスにはEllen先生を始め、4人の教授のHuman Centeredの考えから構想されていて、実際にそれを体感して、なるほどな〜と思う所がたくさんあります。実際に社会でものを作るということは、根本的に学際的でないといいものはできないと感じています。

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その3 black friday
thanksgivingの金曜日はblackfridayといって、特大セールが行われます。
僕たちも夜8時から僕のアパートですきやき大会をして、夜12時の開店を目指して参戦してきました。

日本とはくらべものにならないくらいの値段で商品が出るので、本当に楽しいです。
深夜ということもあり、次第に頭がぼーっとしてくるなかでするshoppingは、american cultureの中でもお気に入りの一日です。

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その4 早慶戦
私は学部時代、体育会の剣道部で活動をしてきて、明日は僕の後輩達の慶早戦です。
おそらく現役のみんなは日吉の道場で眠れない夜を過ごしていると思います。
そして、同期のみんなは集まって必勝を祈願しながら夜を過ごしていることでしょう。

海外で過ごすと強く思いますが、僕の内面的な多くの部分は体育会で育ててもらったと思います。慶早戦はその中でも最も大きな意味を持つ出来事です。
私も今夜はアトランタから必勝を祈願して夜を過ごしたいと思います。

その5 最終週
来週は最後ということで、ねじをまき直してがんばります。

1 水曜日に最後の研究のプレゼンをばしっとする。
2 木曜日にチームプロジェクトのプレゼンでまとめる。
3 ラボに感謝の意味で、自分のフィアウェルパーティーを開催する。
4 お世話になったofficeの人にお礼して帰る。
5 無事にmove outする。

がんばります!

Taka Ito
by keio-itp | 2010-11-28 02:11 | 2010年ジョージア工科大学・伊藤

party week

こんにちは。カリフォルニア大学の長濱です。

前回見学することができなかった、脳波を用いた実験を見学させていただくことができました。被験者は頭にたくさんのセンサが付いた帽子を装備するのですが、それはとても繊細なもので、準備にとても時間がかかり、さらに誤作動などもあり、予定よりも随分と時間がかかりました。結果的には、今回はあまり上手くいかなかったようです。
脳波の実験を間近で見ることなど、なかなか出来ないので、とても興味深く良い経験になりました。
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自身の研究については、データの分析手法について調べたり、帰国してからどのように進めていくかを日々考えています。
滞在期間も残り少なくなってきたので、そろそろまとめに入ってきました。帰国までに、色々なことを吸収しておこうと思います。



先週一週間は3つのパーティーに参加しました。

一つは、諸麦先生のお宅のホームパーティーです。先生は今月末に帰国なさるということで、その前にお別れ会も兼ねて招待してくださいました。メインメニューは“すき焼き”でした。久々に、一つのお鍋をみんなで囲って食べるという、日本式の食事をすることができ、とても楽しかったです。


二つ目は、研究室のPh.Dの奥さんの誕生日会に招待されました。
研究室のメンバーと三人で行き、プレゼントとしてみんなでお花を買って行きました。とても喜んでくれました!
UCI付近はとても国際色豊かな街であるため、会に参加していた他の人たちも、韓国、メキシコ、コロンビア、アルゼンチン、トルコ、スペインなど、色んな国の出身ばかりでした。
子供たちもたくさんいて、部屋の中をぐるぐると駆け回っていました。誕生日ケーキが出てくると、飛び付くように子供たちが寄ってきて、目をキラキラ輝かせている様子がとても可愛かったです。ちなみに、ケーキはとても大きくてびっくりしました。そしてすごく甘い。。
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三つ目は、一足早くThanksgiving Partyに参加して来ました。
これはinternational studentが集まり、アメリカのThanksgivingを体験するというイベントです。パーティーは郊外にあるお屋敷で行われ、家の中には60人が余裕で入れるほどの広いリビングに、屋内プールまである豪邸でした。
また、料理教室の先生が七面鳥の調理の仕方やサラダの作り方を、目の前で実演してくださりとても興味深かったです。
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食事の後は、みんなで輪になってThanksgivingに関するお話をしたり、それぞれの国でのHolidayの話をしたりしました。
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アメリカの文化に触れることができ、本当に楽しい週末になりました。

以上で報告を終わります。

Eri Nagahama
by keio-itp | 2010-11-23 07:33 | 2010年カリフォルニア大学・長濱

lunch

こんにちは、今田です。

滞在期間も残り2週間。
そろそろ諸々の作業のまとめに取り掛かる時期になってきました。

この2か月を通して研究室のミーティングに参加していると、他の院生さんがどのようなことを知っていて、どんなことに興味を持っているのかが何となく分かって来ました。その雰囲気と私との距離を測ってみると、「Poisson幾何学」というキーワードが浮かんできます。彼らの板書を見ていて何となく分からないなぁと思える箇所が、大概この分野の言葉で書かれたものでした。幾何を勉強している以上、基礎くらいは知っておきたいという衝動に駆られたので、ミーティング後にAlan先生からお薦めの参考書を教えてもらったところ・・・

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「結構いいテキストなんだよ」と。これは先生の本ですね(笑)!
先生は同じものを2冊持っておられたようで、ありがたいことに私にプレゼントして下さいました。大事に使わせていただきます!


今週は小林先生がランチに連れて行って下さいました。
わざわざ私のアパートまで車で迎えに来て下さり、シーフードレストランへ。
これまでアメリカンフードや自炊飯で過ごしていた私の目には、お洒落な盛り付けの料理はとても鮮かでした。が、カメラを忘れるというチョンボにより写真がありません・・・。

目を引いたのは「Crab cake」という一品。
「カニのケーキ?」と思ってしまいますが、実際の見た目は一口サイズのコロッケ。ただ割ってみると、切り口はギッシリ詰まったカニの身。ジャガイモやクリームソースを一切使っていないのでコロッケとはまた違った名称が必要ですね。

その後も相撲の話や(丁度白鵬の連勝記録が途絶えた頃でした)、先生の昔話を楽しく聞かせて頂きました。来週のThanks givingのため、小林先生は娘さんがいらっしゃるSeatleへ行かれるとのことで、これが本滞在で先生とお会いできる最後の機会でした。名残惜しい・・・のですが、先生は毎年4,5月に慶応にいらっしゃるのでそれほど寂しさは感じません。またお会いできることを楽しみにしています!

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私がランチによく利用している「Faculty Club」です。
実は佐武先生がここを紹介して下さり、先生が大学にいらっしゃる時はご一緒させて頂きました。カフェテリアとはまた違い、山荘のような雰囲気を感じさせます。

Mitsuhiro
by keio-itp | 2010-11-22 11:32 | 2010年カリフォルニア大学・今田

3ヵ月経過

スタンフォード大学の河村踊子です.

今月の11月17日でこちらに来て丸3ヵ月経過したことになります.滞在期間(7ヵ月)の約半分が過ぎてしまいました.本当にあっという間です.もう11月後半だというのに夏のように暑くなったり,また,真冬のように寒くなったりと,気候が安定しません.そろそろ,ほとんど毎日雨が降り続く「雨季」に入るそうですが,10月までは全くと言ってよいほど雨が降らなかったのに比べると,もうすでに雨の日が増えてきました.ものすごい豪雨の日も珍しくないそうです.私は,毎日研究室に自転車で通っているので,そのような豪雨にも耐えられるように,”スペシャル・レインコート”を購入しました.
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研究は,やるべきこと・やれることを一歩一歩進めています.共同研究先のBrangersma 研究室のPL装置はとても込み合っているため,一週間に一回使わせてもらうのがやっとです.滞在先のMcIntyre 研究室もBrangersma 研究室も,基本的に装置の予約はGoogle カレンダーで管理しています.一週間のサイクルとしては,週前半は前週に行ったPL実験の解析および解析に基づいた試料作製を主に行い,週後半で作製した試料をPL測定させてもらうといった感じです.必要に応じて,研究室の学生が合間を見つけて手伝ってくれます.また,毎週金曜日はグループミーティングがあり,一週間の進捗を発表し,McIntyre 先生やPh.Dの学生と議論しています.

また,今週は両親がアメリカに来ていたので,一緒に Los Angels に行ってきました.両親は初めての海外旅行だったので,私はガイド兼通訳を務めました.Universal Studiosで一日過ごし,帰る日の半日はBeverly Hills,Hollywood,Los Angels 市内,Santa Monica などを巡りました.街はすっかりクリスマスの準備が整っていました.Santa Monica のピアは100年以上も前に作られた木製のピアで,日の入り時のピアはとても美しく感動しました.普段は,自炊生活なので,ここぞとばかりに美味しいものを沢山食べました.また,家族での旅行は10年以上降りだったこともあり,とても良い気分転換になりました.
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報告は以上です.来週も頑張ります.
by keio-itp | 2010-11-22 07:25 | 2010年スタンフォード大学・河村

11週:捨てる美学

ジョージア工科大学の伊藤です。
残り2週となって密度が濃くなってきました。
報告です。

その1 捨てる美学
来週は先生が日本に行ってしまうので、研究のアブストのディスカッションを集中して何度かして頂きました。

この一週間は自分がこの3ヶ月考えてきたことの9割近くを捨てて、focusするべき1割がどこなのかを見つけることに悩む一週間で、やっと先生からOKが出て(といってもmuch better, not good)、研究をする上で贅肉を捨てていくことの大切さを思い知りました。アイデアの9割はゴミでそのゴミを捨てる判断力を養えと言われますが、始めて経験しました。
僕が一番欠けている能力を勉強できた気がします。

その2 From Family with Love
チームプロジェクトもいよいよ大詰めです。
以下、absuractです。
僕的にはかなりお気に入りのプロジェクトです。abstructも自分自身の研究より良いとこついてるんじゃないかと思うほどです。ちゃんとデモができるまでいくか怪しいですががんばります。
チームのロゴは僕のデザインです。

ICU rooms often are dreary, alien environments to patients. From Family with Love is an interface for these patients that allows the patient's family and friends to build a "home" atmosphere in the ICU room. Family and friends can upload pictures and messages, which are then organized and presented to the patient with a projector and screen built into the patient's room. The interface is non-intrusive to the patient's care, clean, and easy to use for both patient and family.

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その3 定量と定性の間
僕が研究も面白いな!と思い始めたのはbeautiful mindという映画がきっかけです。
trailer
http://www.youtube.com/watch?v=aS_d0Ayjw4o

ジョンナッシュというノーベル賞を受賞した数学者の半生を描いた映画です。
人間のまわりで起こること、特に心は数で表せないことばかりです。今、色々な分野でその間をつなぐ研究が行われていますが、非常に難しいことだと思います。ここで研究していて、特にそれを強く感じています。

この映画が描くある天才がその間で苦悩の日々を過ごした後、なにを見つけるのか?という問いに答える最後のシーンはいつ見てもジーンとくるものがあります。

その4 英語
いまさらですが、ジョージアテックには日本人が本当にいません。
3ヶ月いて1人も会っていないです。
そのせいで英語はかなりレベルアップした気がします。
最初の頃はまだ英語の論文読むのがめんどくさいと感じていましたが、今では英語の論文の方が読みやすくなってきたような気がします。
一番感じるのはキーワード、スペシャルワードを外さないことだと思います。それさえしっかりつかめていれば、基本的にレベルの高い論文であればあるほど、日本語よりも読みやすい上に、得ることがたくさんあるような気がします。
特に異分野の人と議論する時はスペシャルワードを共有できていないとうまく進まみません。

その5 Technologyの未来
私がいるのはtechなので、この3ヶ月は未来のTechnologyについて議論する毎日です。
同じ部屋に韓国人のphdの女性がいて、お姉ちゃんみたいな人で研究が似ていることもありよく相談するのですが、彼女の考えにとても共感しています。

彼女は認知症高齢者の方たちが自分の作ったプロトタイプに触れる姿を見て、おじいちゃん、おばあちゃんは私たちが思っている以上にテクノロジーに興味があるし、なによりそのインタフェースをちゃんとデザインしてあげれば全く新しい価値が生まれると信じているそうです。

ジョージアテックのインタフェースの研究はBeth Myattという女性研究者の思いでできています。
彼女が言うのは、
「私たちは法律家のように議論しなければいけない」
ということです。
この言葉はとても意味が深いです。

インタフェースの研究は基本的にcomputer science, industrial design/engineering, architecture, phychologyの研究の間にある研究です。
一番大事なのはvisioinを示すこと、つまり未来のテクノロジーはこうあるべきだ!とこれらの分野をつないでいくのがmissionです。
そこではうちに秘めた情熱とそれを明確に示していく法律家のような態度が必要不可欠だということです。

私たちの分野はともすると境界にいるので、なにするにも中途半端になりがちです。プログラムも満足にできないわ、evaluationもstaticにできない。そして誰もがそのことに悩むようです。
そんなジレンマの中で、本当に磨き抜かれたinnovativeなvisionを示していくこと、それが条件で伝統的な学問分野とは違った壁があります。

とここまで書いて、なにが言いたいのかよくわからなくなってきましたが、すごく重要なことをたくさん経験しているようで、これを自分の中でちゃんと消化するのにはまだ時間がかかりそうです。

それでは。

Taka Ito
by keio-itp | 2010-11-21 08:07 | 2010年ジョージア工科大学・伊藤

最終週

こんにちは。
パリ、エコールポリテクニク大学滞在中の中村です。
今日で二ヶ月間のエコールポリテクニク滞在が終わり、
明日の朝の飛行機で日本へ帰国することになりました。
出発準備などでばたばたと忙しいのですが、最終週の
出来事を報告したいと思います。

何度も書いて申し訳ありませんが、今回の滞在の目的は
エコールポリテクニクのシェネヴィエさんと「(φ、Γ)
加群の族のガロアコホモロジー」について共同研究する
ことでした。前のブログではやっと少しだけ結果が出た
と書いて、それからどんどん解決していこうといろいろ
頑張ってみたのですが、そう簡単には出来そうにない(
と自分には思える)ような問題にぶち当たってしまった
ようで、どうやって解決したらいいか今のところ全く分
からない状態です。今のところ全く解決方法が思いつか
ないけど、シェネヴィエさんもこの問題をこれからもやり
続けようと言ってくれたので、日本に帰国してから、もう
一度(φ、Γ)加群やp進周期環及びそれらへの色んな作用
素の性質をしっかり勉強し直してから、もう一度この問題
に取り組みたいと思います。

明日の準備があるので、また帰国後にちゃんとまとめた
感想を書きたいと思いますが、今回の滞在で、初めて三角
表現に関する共同研究というのを経験したのですが、
結果はまだ得られていないけど、とにかくすごく勉強に
なったというのが感想(の一つ)です。特に、自分は今まで
Bペアしか使っていなかったので、(φ、Γ)加群について
深い事は何も知らなかったのだけど、今回の滞在で(φ、Γ)
加群の奥深さをいろいろと教えてもらうことが出来ました。
結果を得る事はまだ出来てないけど、解くべき問題は山の
ようにできたので、帰国後もBペアと(φ、Γ)加群の
研究を続けて、さらに、坂内研の人たちにも今回得た知識を
少しでも伝えられたらいいな、と思います。
by keio-itp | 2010-11-20 07:37 | 2010年エコールポリテク・中村

追い込み期間

こんにちは.
パリ東大学の林です.

毎回残りの研究期間について書いている気がしますが,残り3週間となりました.
研究も佳境に入り,アイディアを出しては実装し,実験し,失敗し,またアイディアを考えるというプロセスが何度か続いています.
もうすぐ論文執筆に取りかかりたいのでなるべく早く研究に区切りをつけたいのですが,もちろん内容が伴わないと論文にはならないので,あせることなく,全力で取り組んでいます.

こちらでは毎日規則正しい生活をして自己管理を行おうとしていたのですが,終盤になって追い込む時期になると,どうしても生活が偏ってしまいます.
最近ではそれも仕方のないことかなと考え,少し寝不足になりながらも毎日研究しています.

ちなみに,フランスに来る前はフランス人の習慣についてある思い込みをしていました.
日本の研究室にも何人かフランス人がいて,彼らは朝早く来て夕方になると早々と帰宅していたので,ほとんどのフランス人も同様なのかと思い込んでいました.
しかし実際は様々なタイプの人間がいて,夜行性の人間も結構いることがわかりました.
様々なタイプがいて当然ですが,どうしても1つの人種に対してある固定された印象を持ってしまう癖があります.

それはおそらく他の人々にも当てはまることだと思います.
特に日本人に対しては,地理的に遠いこともあってか固定されたイメージがあると思います.
ただ,こちらの研究室の人々の場合は,私の研究室と親密な関係にあるので,日本に対して良い印象を持っている人が多いです.
また,日本に行ったことがある人のほとんどが日本が好きだと行っています.

フランスに来て改めて,日本という国の素晴らしさに気づき,研究とはあまり関係ないですが,良い経験をさせていただいていると思っています.

研究の話から逸れましたが,最後に研究の進捗について少し述べます.
研究テーマは3次元モデル検索ということでした.
処理の流れは,3次元モデルの局所的な特徴を使用して,ある3次元モデルが入力されたときに,データベースに登録されているモデルが入力3次元モデルとの類似性が高い順に順位づけされて出力されるというものです.
現在は,様々な方法で特徴を記述して検索結果の精度を比較しています.

研究において,アイディア,実装力,どちらも重要な要素ですが,正直に言うとこちらのPhDの学生の能力には遠く及びません.
そこから自信に繋げることはかなり大変ですが,何とか彼らに追いつき,追い越せるよう,こちらにいる間に彼らの研究力を盗みたいなと思っています.

今回も,写真で生活の様子をご紹介します.

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研究室のメンバーでワインやチーズ,ハムやらの食事会をしました.運動もしていないのにカロリーが高いものしか食べていない気がします.味は最高です.

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土日にスイスのジュネーブまで足を伸ばしてみました.観光地というわけでもないですが,街並みがきれいで楽しめました.

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ジュネーブには国際的な機関がたくさん集まっていて,ここはMicrocosm CERNという原子力の研究を行っているところです.
コンピュータビジョンとはまた違う分野ですが,大変興味深い展示でした.

それでは,締まりのない報告でしたが,これにて今週の報告とさせていただきます.

林智紀
by keio-itp | 2010-11-19 23:04 | 2010年パリ東大学・林

試行錯誤

こんにちは、今田です。

バークレー滞在も終盤に入ってきました。
現状の打開はともかく、滞在中に何とか自分への課題を具体的に見つけておきたいと感じるこの頃です。参考になりそうな論文を読んでいき、「この記述は応用できそう」だとか「異なる仮定を用いているから使えない」と、個人的な評を下す毎日です。数学の世界は「理解」という目に見えない尺でしか自らの作品を測ることが出来ないので、パッと見ただけでは自分の進歩具合がよく分からず、不安に駆られることがあります。それでもめげずに「理解」していくことで、内容がはっきり分かる講演に出会ったり、当時は意味も分からずにとっていた自分のノートの記述がスッと把握できたりすると何となく清々しくなって、また次へのモチベーションに繋がっていきます。


少し前から気が付いていたのですが、自室にあるインターネットのモデムに不具合が見られ、業者の方を呼ぶことに。渡航前に念のため、手持ちの携帯電話を海外でも使えるタイプに機種変更していたことが幸いしました。ただちょっと電波の受信状態が不安定な中で、オペレーターとの英語でのやりとりは結構大変で、私の英語が拙いのか、もしくは音声が途切れるのか(両方?)、「もう一度言ってください」を何度も言われてヒヤヒヤものです。何とか予約を取り付けて来てもらったのですが、モデムを見るなり「このメーカーのモデムってイマイチなんだよねぇ・・・」と渋い顔。(後日、このメーカー品は不良品が多いという報道を偶然目にしました)大家さんに契約して頂き、つい先月に送ってもらった新品がイマイチというのもどうかとは思ってしまいましたが、別メーカーのモデムと交換してもらい無事に解決しました。

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今週はAlcatraz島に行って来ました。
San Francisco市街地から沖合約2キロの位置に浮かぶ、刑務所の跡地です。
この島を訪問するにはツアーへの申し込みが必要で、当日の混雑具合を考えるとホームページで事前に予約をするのがお勧めです。30分おきに「Pier33」からフェリーが出航するのですが、どの便も数百人程の観光客で満員になるようで、このツアーの人気振りが窺えます。

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独房内の様子です。
刑務所と聞くと、日の当らない暗く重苦しい雰囲気が漂う・・・とイメージしてしまうのですが、ここは窓も多く日光を浴びられるような造りになっています。さらに生活用品などはほぼ不自由なく支給してもらえたそうで、自由時間には絵を描いたり楽器を演奏したりと制約こそあれ、囚人たちへ気ままに過ごせる環境を与えられて、刑務所の中に明るい面を作り出していたのは印象的でした。

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日本語の案内オーディオを首からぶら下げて、約45分で全体を見回ることができます。島から市街地を眺めたり土産屋をウロウロして時間を潰していると、フェリーの出発時間になり島を後にしました。

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私が参加したツアーは午前の部だったので、戻る頃には丁度お昼時です。そこから近くにある「Pier39」エリアに。ここでシーフードを食べるかと思いきや、ハンバーガーを選んでしまいました。

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本当はカニが食べたかったのです。11月からカニ漁が解禁になるという情報を聞いていたのですが、正しくは「11月後半」とのことで、この翌週まで待たなくてはならない・・・。「Fishermans Wheaf」のシンボルが今の私には何となく虚しく見えてしまいます。
現在はSF再々訪の計画中。

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気を取り直して今度は「Golden Gate Bridge」の方へ。さすがにここからだと距離があるので、途中まではバスを使って移動。チョコレートで有名な「Ghiradelli Square」から沿岸の通りを歩くことに。(これは夕方に撮ったものです)

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1時間半は歩いたでしょうか、そこそこ大変でした。
今日は温暖なので、ランニングや散歩をする人たちが多かったですね。すっきりと晴れた青空の下で佇む、この赤い橋は本当に綺麗です。暫く時間を忘れてじっと眺めていました。因みにこの橋は、私の地元・岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋と姉妹橋の関係にあるそうです。

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さて帰りますか、市街地に。
自転車を借りれていれば良かったなという後悔は・・・ありましたね。



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帰る途中に手にしたフリーペーパーです。日本で売っているスポーツ紙とほぼ同じ体裁で、Sun Francisco の求人情報や飲食店の情報が日本語で書かれているので不思議な感じです。

Mitsuhiro
by keio-itp | 2010-11-19 11:08 | 2010年カリフォルニア大学・今田