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慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

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4週目

こんにちは。
UCアーバインの品川です。
先週あったことを書きます。

先々週に引き続き、先週も研究者の方のお手伝いをしていました。
1回24時間かかる温度測定を何度か行い、得られた実験データをまとめています。
この研究も損傷検知の手段の1つで、その研究の1部をやらせていただいています。
また、自分の研究はデータが見つかり、RCの損傷検知のアルゴリズムについて研究を行っています。
今はプログラムを解読したり、色々なデータを用いてより良い損傷検知の手段を模索しています。
2つの作業を並行して行っているため、研究があまり進んでいないように感じてしまい、焦っています。

研究以外ではwelcome weekの終盤で行われたダンスのイベントに少し参加させて頂きました。
これがその時の写真です。
みんな衣装がばっちり決まっていてかっこよかったです。

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アーバインでの生活もそろそろ1カ月が経ちます。
息抜きに来週末あたりHOLLYWOODに行ってみようかと考えています。
4週目の報告でした。
by keio-itp | 2011-09-29 07:55 | 2011年UCアーバイン・品川

4週目

ECNの秋葉です。
こちらは過ごしやすい天気が続いています。
朝晩はかなり冷え込みます。

先週の出来事を報告します。

ロボットを動かすためのプログラムの解読を進める一方で、
先週はそのロボットが動いた後に必要になる解析プログラムを作っていました。

ロボットが動いた軌跡を画面上にリアルタイムで表示させるといったものです。

理論上は、ロボットのタイヤがどれだけ回転したかさえ分かれば、
今ロボットがどこにいるのかが把握できます。
しかし実際は摩擦やスリップの関係で、動作に誤差が生じます。
そこでセンサを使って自分のいる位置を時々修正しなければなりません。

先週作ったプログラムは、誤差が生じない場合と生じた場合の2パターンを比べるシミュレーションです。
シミュレーションなので、これからロボットやセンサと同期させなければいけなく、
これが一番の課題になりそうです。

ですが、シミュレーションのプログラムの基礎ができたので、
目標がはっきりしてきました。



前回の語学研修の時には2軒のお家にお世話になり、
今回もその時の2軒目のお家にお世話になっています。
週末は1軒目のお家に遊びに行って、お昼ご飯をごちそうになってきました。

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市内で撮った写真や、家の周りの写真を紹介します。


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市内に牛が出現!!


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散歩道


以上です。
今週も頑張ります。

秋葉達也
by keio-itp | 2011-09-26 01:34 | 2011年ECナント・秋葉

3週目

こんにちは。
UCアーバインの品川です。
先週あったことを書きます。

先週は自分の研究はほとんどせず、ほかの研究者の方のお手伝いをしていました。
詳しい研究内容は言えないのですが、その方々の研究で使う、ドロップマシーンを実際に作りました。
写真がその完成品です。
鉄を切るなど、日本ではやらなかったようなことをやったので貴重な体験になりました。
また、温度測定も手伝わせて頂いたのですが、こちらも回路をいじったり、はんだを使ったりと、これも日本では
ほとんどやっていなかったのでよい経験になりました。
現在自分の研究はデータが見つかり、初めにやりたいを考えていた、RCの損傷検知のアルゴリズムについてやれそうです。
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また、今週はwelcome weekということで新入生がたくさん学校に来てました。
自衛隊のかたがなぜかいて、腕立て伏せを25回やったら、水筒がもらえました。
こっちのwelcome weekは日本と違い深夜にも体育館でスポーツ体験をしたり、料理教室体験をしたりと
イベントが盛りだくさんみたいです。

毎日天気がよくこちらの生活にも慣れてきたので、来週あたりどこか観光に行けたらいいなと思っています。
by keio-itp | 2011-09-23 03:21 | 2011年UCアーバイン・品川

3週目

こんにちは、フランスECNの秋葉です。

日本はまだ残暑が厳しいとのことですが、ナントはむしろ寒いくらいです。
日差しがあって暖かいと感じる日でも、こちらの人は「今日は暑かったね」と言います。

さて、先週の出来事を報告します。

まず、使うロボットのプログラムの解読がだんだん進んできました。
ロボットを動かすプログラムはまだできてはいないのですが、
ロボットに搭載されるレーザーレンジファインダという、物体との距離を測るセンサを扱うためのプログラムを作ることに成功しました。

これが今使っているPioneer3というロボットです。


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今学期から別の大学からレンタルされたロボットということで、
こちらの先生も使い方がわからず、一緒になってどう動かすか考えているところです。


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そしてようやく手続きが済んだようで、自分のオフィスを与えていただきました。
こちらの学校では修士2年の後期(4月からの半期)のみしか修論研究をしないため、
こんな広い部屋に一人だけなのでちょっとさみしいです。

僕はお昼は友人と一緒によく学生食堂に行きます。
ECN周辺は学園地帯で、ナント大学など各種学校がたくさんあり、その中心に
共有の食堂があります。


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食堂はチケット制で、1食あたり3.05ユーロです。
結構味は大ざっぱなのですが、このボリュームです。


また、木曜日の夜に友人たちとのパーティーに参加してきました。

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以上で3週目の報告を終わります。


秋葉達也
by keio-itp | 2011-09-19 01:45 | 2011年ECナント・秋葉

四日目

栗原研博士一年の野村です。

ボストンは肌寒く長袖が必要でしたが、空気は非常にさわやかで、私としては過ごしやすい気候でした。

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Boston大学、MIT、そしてHarvard大学の学生は羨ましい限りです。

さて、四日間に渡るWorkshopも今日が最終日となります。最初の三講演は、昨日は休講だったStevens先生、坂内先生、Weinstein先生による連続公演です。

最初の講演は坂内先生。

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坂内先生の講演はポリログとp-進L関数に関する講演でしたが、私が聞いたことのあるcohomologyが全て登場していました。まだまだ私にとっては抽象度が高く理解するのは難しい内容でしたが、他の講演に比べると聞きなれた「単語」が多かった分救われてように思います。

二人目はWeinstein先生

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Weinstein先生の講演では「perfectiod space」なる聞きなれない空間が飛び交うものでした。初日の講演では相当elementaryな部分から解説してくださったので、「ふむふむそのようなものか」と分かったつもりでいたのですが、内容についていくのはやはりhardでありました。

ここで朝食タイム。アメリカに来てからはハンバーガーやらピザやらそれらしいものを食べていましたが、昼は近くのタイ料理やに二度ほど行きました。番号札が配られて料理ができると番号を呼ばれるのですが、高々数字が聞き取りづらくて若干緊張しながら待っていました。この日はチャーハンのようなものを食べましたが、味は悪くなかったと思います。


さて、昼食の後はStevens先生の最後の講演

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Stevens先生は耳が悪いとのことで、質問がある場合はキーボードで打ち込まれたものを読むということをなさっていましたが、それでも一切の支障なく講演が行われていたことには驚かされました。


以上で連続公演は終了です。
普段あまり触れることのない内容でもあり、私にとってはハイレベルな内容でついていくことだけで手一杯でした。そんな中でWorkshopに参加していたPottharstさんはどうも全ての講演の内容をきちんと理解されていたようで、世の中にはすごい人がいるものだなと驚かされました。

残るは学生、PDの発表です。これらの講演も今日が最後になります。 学生発表四日目のトップバッターは坂内研の広常くん。題目は「p-adic Eisenstein-Kronecker series and special values of p-adic L-functions」

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修士論文に向けた発表でしたが、修士論文発表会では今回「目標」とされたものがすべて定理として語られることを期待しています。

二番手は栗原研同期の北島くん。題目は「K-groups of number fields in a Zˆ-extension」

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講演の後もBoston大学の方と質疑応答をしていたので、北島くんとしては良い経験になったのではないかと思います。

さて、いよいよWorkshop最後の講演となりました。講演者は坂内研の萩原さん。題目は「Kummer étale K-theory and its application」

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萩原さんの講演は前半はKummer étale K-theoryに関する抽象的な内容でしたが、最後にそれをモジュラー曲線に応用し、Boston大学の人に大いに受けました。Workshopを見事に締めくくるすばらしい講演だったと思います。

これにてworkshopの全行程が終了です。公の場での初めての発表ということもあり、緊張もありました。さらに、英語での質疑応答は質問内容を理解するのにも一苦労で、なんと答えるかにも窮してしまい大変な思いをしました。しかしながら、そんな苦労も込めて非常に実りの多い時間を過ごすことができたと思います。


夜は2班に別れての夕食。

私はオイスターバーで牡蠣を食べ続けていました。

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もう一方の班はロブスターにかぶりついていたようです。

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これにて終了!
by keio-itp | 2011-09-18 18:19 | 2011年ボストンワークショップ

三日目

数理科学科博士課程1年の北島孝浩です。ボストン・慶應ワークショップの三日目のことを書きます。
前日でボストン・慶應ワークショップの前半が終わり、後半に入りました。この日は45分の講演が午前中に3つありました。
はじめは、ボストン大学のPottharstさんの講演で、題目はSelmer modules in Perrin-Riou’s Iwasawa theoryでした。講演を聞いているときは何となく分かった気分になっていましたが、ノートを見返してみるとちんぷんかんぷん。全く分かっていないということを思い知らされました。基礎的なところをもっと勉強する必要があると感じました。
次は、慶應大学の中村さんで、任意のp進体に対するクリスタリン表現のZariski稠密性についての講演でした。中村さんは前日にひどく体調を崩されていましたが、朝には回復したようです。とてもスピード感のある発表でした。
最後はブラウン大学のSprungさんで、円分Z_p拡大における楕円曲線のTate-Shafarevich群についての講演でした。位数の公式、岩澤不変量の起源、主予想をイデアル類群の場合と対比させて説明していて、非常にわかりやすかったです。

午後はボストン・ダックツアーというボストンで一番人気だというツアーにほぼ全員で参加してきました。このツアーでは、水陸両用車に乗ってボストンの町をドライブしたあとチャールズ川へと入って行き、リバークルーズが楽しめます。

天気は晴れ、少し肌寒いくらいでしたが、いい観光日和でした。
ツアーの出発地点には数台の水陸両用車と、出発を待つ多くの客が並んでいました。

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運転手がガイドさんも兼ね、キレのある語り口で、小気味よくボストンの名所を説明してくれました。黄金ドームの州会議事堂からボストンコモン、歴史あるノースエンド、高級ブランドも並んでいるニューベリー・ストリート、クインシーマーケット、プルデンシャルタワーなど、ボストンの名所をすべて巡っていきました。

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途中、運転手の指示で、乗客は車中で「ぐわっ、ぐわっ」とアヒルの鳴き声を出すことになっていました。ダックツアーの別の車両に向けて鳴いたり鳴かれたり、歩行者に向けて鳴いてビックリさせたり。町中ではよくある光景のようで、小さい子供等がバスに向かって鳴いてくることもありました。偶然遭遇した結婚式の花嫁に向かっても鳴いたら、手を振ってくれました。こういう遊び心って良いなと思いました。
全てを見尽くした後は、ついにチャールズ川に進水して、ボストンとケンブリッジの見事な眺めを堪能しました。

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by keio-itp | 2011-09-17 18:15 | 2011年ボストンワークショップ

二日目

こんにちは、坂内研の小野です。
二日目は僕が担当します、おつきあいください。

先日から急に冷え込んで、Bostonは一気に秋の気配が漂い始めていました。
僕らの宿からBUの会場までは歩いて10数分かかるのですが、残暑が厳しい日本を離れて間もない僕にとっては、この短い時間でもこの寒さはなかなか辛いものがありました。
ボストンの道路を歩いてみると、意外にでこぼこしていました。日本はほとんど平らに舗装されているので、少し歩き辛さを覚えました。慣れもあるんでしょうけれど、ボストンの人たちは気にならないのでしょうか。


この日はWeinstein先生のレクチャーから始まりました。

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Weinstein先生の講義は、初日に定義したperfectoid fieldがつくる幾何的な世界観と、rigid解析がつくる世界観とを簡単に比較した後に、関手と見なした場合の1次元形式群の例をいくつかみて、それをperfectoid fieldに適用して得られる結果を紹介するというものでした。自分は今主にp進Hogde理論を勉強しているのですが、perfectoid fieldのから構成されるliftと呼ばれる環は、p進Hodge理論で重要なp進周期環と構成がほとんど同じで、どんな関連があるのか?何か追うように使えないか?などと考えながら講義を聴いていました。大変有意義な時間でした。

レクチャー終了後、隣の部屋には沢山のパンケーキやフルーツが用意されていました。
初日にも結構用意されていましたが、心なしか量が増えているように感じました。
とても歓迎されているようで、嬉しい限りでした。
(もしかしたらBUの皆さんが朝食代わりにしていただけかもしれません。)

続いてStevens先生、レクチャーです。

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Steves先生の講義はeigencurveとそのweight空間上にmodular symbolを定義して、
またweight空間に変数を持つようなp進L関数を構成し、modular symbolとp進L関数を定義するdistributionの関係をコホモロジーの観点から調べるというものでした。知っている言葉があまり無く、とても難しい講義でノートを取るのが精一杯でした。でもモチベーションは古典的なmodular formから来ているものなので、もっと勉強して絶対に理解したいと思いながら講義を聞いていました。

初日の講義を聴いたときにも感じたのですが、この二人の先生は話し方がとてもうまくて、大変盛り上げ上手な方々だと思いました。発表の仕方1つで話の印象はがらりと変わってしまうので、大変感心しました。僕も自分なりの発表の仕方を模索して、良い発表を心がけたいと思います。


昼食は大学の近くのタイ料理屋さんに行きました。そのお店は非常に混雑していて、見たところアジア系の人たちとそれ以外の人たちが半分半分といったところでしょうか。

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大槻さんと栗原先生

午後は坂内先生のレクチャーから始まりました。

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内容は、混合Hodge構造と呼ばれる三つ組み(大雑把には、有理数体上のベクトル空間とウェイトフィルトレーションと呼ばれる上昇フィルトレーション、そしてホッヂフィルトレーションと呼ばれる下降フィルトレーション)を古典的な場合と、一般化された場合でそれぞれ定義し、そこから定義されるポリログ層の性質を見た後に、ポリログ層の一般的な構成方法を紹介するというものでした。この講義では色んな種類のコホモロジーが登場してとても楽しく聞けました。フィルトレーションの入れ方はベッチコホモロジーとド・ラームコホモロジーの同型を使っていれたりしているので、Steves先生の講義のときにも思いましたが、この2つの講義で改めてコホモロジーの重要性を学ぶことができたように思います。

講義が終わると、 BUと慶應の若手研究者によるshort talkです。
この日は4人の研究者が発表していました。

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慶應の大槻玲さんです。

内容はp進Hekce L関数をKronecker-theta関数を用いて構成するというものでした。大槻さんは同じ研究室で、何度かこの研究に関する話を聞いたことがあったので、あまり抵抗無く話を聞くことができました。計算がとても煩雑で時間を少しオーバーしてしまいましたが、それくらいの計算力を僕も身につけなきゃ行けないなと思いました。

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BUのAnder Steeleさんです。

内容はBrumer-Stark予想の設定が簡単な場合の例をいくつか紹介するというものでした。この予想は多くの簡単な場合には成り立つということが知られていて、発表はとても具体的なものでした。例が多かったので大変聞きやすい発表でした。

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BUのC.H.Kimさんです。
内容はmodular formのanticyclotomicなp進L関数を具体的に構成するというものでした。modular formの言葉はあまり知らないので、書き写すので精一杯でした。

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慶應の野村さんです。
内容は非可換の場合のBrumer予想のある例についてでした。1つの例にしぼった発表で、1つ1つの計算過程が丁寧になされていたので大変分かりやすいものでした。時間も余裕があり、お手本のような発表だったと思います。僕も見習いたいと思います。


そしてこの日の講演終了後、
バンケットのためにWorkshopの参加者で近くのバーに行ってきました。
僕は慶應の藤井さん、佐野君、Brown UniversityのSprungさんと一緒に、BUのM.Kimさんの車に乗せてもらって行きました。講演会場からだいたい10分くらいのところでした。アメリカの車道は右側通行ということもあって少し変な感じがしましたが、日本に比べて大変広くて運転しやすそうでした。

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こちらがそのバーです。中に入ったのは18時頃だったと思いますが、既にかなり酔っぱらっている曲もいるくらい、とても賑わっていました。

BU側のご好意で、店の一部を貸し切ってバンケットが開かれました。

料理のメニューはサラダやラザニア、ローストビーフなどでした。アメリカに来る前はアメリカで出てくる料理はあまりおいしくなさそうだという印象でしたが、実際に来て食べてみると必ずしもそうではなく、おいしいものも結構ありました。(勿論ものによっては口に合わないものもありました。)中でもクラムチャウダーは絶品で、日本人には一番受けていたと思います。このとき知ったのですが、ボストンは港町で魚介類がとてもおいしいのだそうです。その中でもクラムチャウダーはレッドソックスに並ぶほどの名物なのだそうです。

Pollack先生と談笑する村上さん、広常さん、僕、佐野君(左から)
僕はこのときギネスビールを初めて飲みましたが、あまり僕の口には合いませんでした。

このバーにはテレビがあってこの時はレッドソックスの試合が放送されていました。宴もたけなわになった頃、レッドソックスの選手がホームランを打ったのですが、それを見ていたStevens先生は飛び上がって喜んで大はしゃぎしていました。メジャーリーグは日本のプロ野球に比べて好きなチーム、特に自分の町のチームへの愛着がとても強いと思っていましたが、Stevens先生はその象徴のような方でした。ちなみにこの試合はレッドソックスが勝ちました。

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2日目を終えて感じたのは、ボストンの街はとても済みやすい街だということです。ボストンは大学街ですから、僕が住んでいる日吉とも雰囲気は似ていましたし、比較的治安も良い街で食べ物もおいしい。漠然と抱いていたアメリカに対するイメージががらりと変わった1日でした。そしてもう1つ、数学をやってきてよかったとも思いました。BUの方々と一緒に酒を酌み交わせるのも、数学をやってきたおかげです。「世界中の日色んな人たちと知り合えるのも数学の魅力の1つ」とよく坂内先生はおっしゃっていますが、僕はこの日に、初めてその意味が分かったように思いました。数学をやっていて本当に良かったと思います。
by keio-itp | 2011-09-16 23:34 | 2011年ボストンワークショップ

初日

栗原研修士一年の佐野です。ボストン・慶應サマーワークショップの第一日目のことを書こうと思います。
 第一日目というのは九月十五日です。その一日前にボストンにやってきて、その日の夜はぐっすり寝て、朝は六時頃に目を覚ましましたが、すでに同じ部屋の人たちは起きていました。顔を洗い、朝食をとりに行きました。
 食事は、オムレツとサラダ、だったと記憶しています。朝食としてはまあスタンダードなものだと思います。時差ぼけのためか、それとも単に朝だからというためか、頭はぼんやりしていました。
 坂内先生が同じテーブルで食事をとっていて、「修士の人は発表がないから、質問をするように」ということを言いました。その場にいらっしゃった栗原先生もそれに同意されて、これはもう絶対に質問をしなければならない、という空気になりました。まあしかし、発表もせず、ただ他の人の講義や発表をきいているだけでは、なんのためにボストンに来たのだ、ということになるので、質問をすることは本当に義務だと思います。英語で質問をする、というのは、慣れないことで難しいことですが、なんとか頑張ってみよう、と思いました。
 八時半ごろに、皆とホテルを出て、ボストン大学に向かいました。ホテルから歩いて五分ほどのところです。講義は九時半から開始ということだったので、まだ教室には誰もいませんでした。とりあえず座って待っていよう、というわけで、前の方の席の大半をとってしまいました。(後から来たボストン大学の学生にとっては、前の方の席がとられて、少し迷惑だったかもしれません。)
 しばらくすると、スティーブンスさん、ポラックさんらボストン大の先生方がやってこられました。最初の講義はスティーブンスさんが担当でしたが、耳が悪いので、質問があったらこのキーボードに打ってほしい、と言って、小さなキーボードを出しました。

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スティーブンスさんの講義では、最初にアイゼンシュタイン級数や、ラマヌジャンのデルタ関数など保型形式の例を出し、その係数の間にある合同関係が成り立つことを述べました。それには大変感銘を受けました。interestingとスティーブンスさんは言っていましたが、本当にそうだと思いました。
 そのあとは次第に一般論に入っていき、理解しづらい話になっていきました。わからなくなってくると、この分だと第二回、第三回、となるにつれ講義は難しい話になっていくのではないかと思えてきて、何か質問をするとしたら、少しでも理解できる部分のあるこの第一回目でするしかないだろうな、と思いました。

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 講義の終わりに、質問タイムがやってきます。ぼくの同期の小野君が、これこれの記号の定義は何か、という質問をしました。ぼくは、少しよくわからないところがあったので、それを下手な英語で質問したのですが、あまりに簡単な質問なので却下、というふうになってしまいました。そのあとすぐに、よくわからなかったのは自分の勘違いで、実に下らない質問をしてしまった、ということに気がつきましたが、まあ往々にして、初めて何かあることをするというときには失敗はつきものだ、と思いました。
 スティーブンスさんのあとは坂内先生の講義があり、ポリログとp-進L関数の話をされました。

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昼になり、皆で近くのイタリアン・バールのようなお店に行きました。スティーブンスさんとポラックさんも一緒でした。外のテーブルにつき、それぞれパスタやパニーニといったものを頼んで、食べました。栗原研博士課程の村上さんはピザを頼んだところ、とても一人で食べきれない大きなピザがまるまる出てきて、困り果てていました。結局それは何人かで分け合って食べました。
 この日はそれほど寒くなく、よく晴れて、秋の穏やかな日差しが心地よかったです。

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その後再び教室に戻ると、今度はボストンの学生が前の方の席を占めていました。そういうわけで我々は後ろの方に座り、午前と午後で席が入れ替わったという感じになりました。
 ワインスタインさんの講義がありました。内容はLubin-Tate perfectoidというものでしたが、初めの方は理解できても、だんだんついていけなくなってしまう、という状態でした。

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そのあとに、栗原研の先輩方の発表がありました。最初はポスドクの藤井さんからでした。題名は、虚二次体のZ_p拡大の岩澤不変量について。発表の途中でボストン大のポットハーストさんから質問を受けていたりしましたが、きちんと答えられていました。

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次は博士課程三年の三浦さんの発表でした。題名は、CM体のイデアル類群におけるガロア作用について。三浦さんも、とても上手く発表をされていました。

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最後は村上さんの、岩澤加群の同型類についての発表がありました。はじめに記号の定義と主定理の書かれたプリントを配ってくれたので、非常にわかりやすかったです。

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 三人とも上手に発表をされていたので、ぼくの方でもなんだかほっとしました。ボストン大の人たちも興味を持ったみたいで、あとで色々個人的に質問をしたりしていました。
発表をきいているときは、ぼくもいくらか緊張を感じていました。ぼくは発表がないのだから、先輩方に比べるとずいぶん気が楽なものだと思いますが、もし自分も発表をするのだったら、と考えると、その緊張感というのははかり知れないものだ、と思いました。
 この日のプログラムはこれで終わり、一度ホテルに戻り、それから皆と夕食を食べに行きました。オイスター・バーに入りました。ぼくは、時差のせいで急激に眠くなり、お酒を飲む気がしなかったので、水を飲んでいました。
 牡蠣がおいしかったです。このときに食べた牡蠣は、その後の人生において「あれほどうまかったものはない」と言うことができるもののうちの一つに入るだろう、と思えるくらいおいしかったです。クラムチャウダーも食べました。これも実においしかったです。
 坂内研の中村さんは、ワインを大分飲まれていました。そんなに飲んで大丈夫なのかと少し思いましたが、あまり大丈夫でなかったことは次の日になってわかりました。
 九時過ぎに店を出ましたが、外はかなり寒くなっていました。一日のうちの気温の変化はずいぶん激しいものでした。
 ホテルに着くと、すぐに眠ってしまったように思います。ベッドに入ると、一瞬にして眠りに落ちました。
 こういうわけで、第一日目は終わりました。
 最後に、自分のボストン、アメリカの印象について書いておこうと思います。
 アメリカは住み心地の良さそうな国だ、という印象を受けました。気候は厳しくもなく、食事もまずくありません。スーパーなどで、これは生活上必要だ、というものは安価で売られていますし、何か不便を感じることはまずなさそうだと思いました。人々も皆やさしそうで、いい人そうでした。なんというか、明るさがあります。その意味で、アメリカはいい国だ、と思います。
 ボストン大の学生の人たちは積極的で、自信に満ちていました。日本人は、どうも恥というものを意識するためか、幾分積極性に欠けていると思います。恥の意識、というのも、大事といえば大事ですが、もう少し物事に対して積極的に取り組むべきなのではないか、という気がしました。たとえば、日本の学生はあまり質問をしません。まあ、こういうことは世間でよく言われていることではありますが。アメリカに行くと、つい日本人とアメリカ人を比較してしまいますが、比較すると、やはりそういうことが違いとしてまず浮かび上がってきます。
 それと、もう一つ思うのは、英語がしゃべれない、聞き取れない、というのはかなりまずいということです。しゃべれば大体のことは通じるのですが、どうもぼくは全般に相手の言うことを聞き取れませんでした。話す、聞く、のどちらかができなければ、コミュニケーションというのはとれないわけで、どうにかしなければ、と思いました。もっと英語の勉強をしよう、と思いました。
 ボストンに行って、「もっとこうしなければ、こうでなければならない」というような思いが色々生まれました。いい刺激を受けることができて、よかったです。
by keio-itp | 2011-09-15 17:50 | 2011年ボストンワークショップ

2週目

こんにちは。UCIの品川です。

こちらについて2週間になります。だいぶこちらの生活にも慣れてきました。

今週の出来事を書きます。
まずは研究についてなのです。研究内容が決まり、やり始めようとしたのですが、僕の興味のあった研究のデータがサーバに残っていなかったため、同じ分野ではあるもののやることが少し変わりました。RC建物についての研究という点では同じなのですが、現在こちらで観測している建物のデータと日本で行われた実験データを用いて解析を行い、比較検討を行うことになりそうです。また、こちらで使用している解析手法を教わりながら研究を進めていく予定です。

そのほかについてですが、僕が日本でもやっていたダンスを通じて友人ができ、日本でいうサークル活動のようなものに参加させて頂きました。来週からUCIではwelcome weekということで学校に活気が戻ります。その際の出し物としてダンスを披露する場があるそうで、時間があればそれにも参加させていただけることになり、友人の輪が広がってきそうです。

ようやく生活にもなれ、しっかりと研究が始められそうです。

また、SDカードをなくしてしまい、写真が今ないので、写真についてはまた今度アップしたいと思います。

品川 祐志
by keio-itp | 2011-09-14 08:36 | 2011年UCアーバイン・品川

2週目

フランス、ECNの秋葉です。

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先週あった出来事を報告します。

まず、火曜日、事務手続きをしに行きました。
そしたら何を間違えられたのか修士から入学する学生と同じような手続きをさせられそうになり、
「違うと思うんですけど…」って言っても、この手続きをしないと学生証発行できないですよと言われました。
こちらの指導教授にそれを言ったら誤解が解け、3か月の研究留学ということが理解してもらえました。
今度はその研究留学に関する担当の方行くと、事前に連絡したのにも関わらず、僕がリストに入っていませんでした。
急きょその場で何とか手続きをすることができましたので一安心です。
おかげでこちらに修士から入学する留学生たちと友達になることができました。
ロシア、イタリア、アイルランド、中国、インド、などなど国際色豊かです。


そして金曜日には僕の研究室の教授の三田先生がいらっしゃり、午前中にECNの先生方にこちらの研究の紹介をしていただきました。

お昼は教授の方々にレストランに連れて行っていただきました。

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そしで午後は三田先生が、こちらの教授や学生に我々の研究の紹介をしました。

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お互いの研究の理解が深まり、新しいつながりが生まれました。
このように研究の輪が広がっていくんだなと実感できました。

三田先生、わざわざお越しいただきありがとうございました。


僕の研究ですが、先週は与えられた教材を読み終わり、
今週から実験室とパソコンが使えるようになるらしいので、ロボットの動かし方を学ぶことになりそうです。
今週はロボットの使い方を学び、来週あたりから自分でプログラムを作り、
本格的に研究が始まる予定です。

ナントの町にあるアーケードで撮った写真です。

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秋葉達也
by keio-itp | 2011-09-12 01:57 | 2011年ECナント・秋葉