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慶應義塾ITP派遣生からの現地報告書です


by keio-itp

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実験あるのみ

LENSにてインターンシップ中の阿部です。

実験器具がなくて進まないという状況はとりあえず解消されました。
これで後は想定通り光源の線幅が狭くなれば(単色性があがれば)、自分の今回のインターシップ中のミッションはほぼ達成されます。この「線幅を狭くなる」ということの確認のために少し現状の測定器に手を入れなくてはいけいないという段階です。具体的な作業としては抵抗やコンデンサーといった素子の変更、それによる性能の変化が生じるので再評価をしていく予定です。

最近は自分のたずさわっているレーザーが次のテーマで必要ということで、研究室のみんなが今何やっているのか?、どうなっている?と聞いてくるようになりました。誤解がないように言っておくと、これまでも進捗報告や相談はしてきましたが、それをしていた数人以外からの声かけが多くなったという印象です。研究室になじんできたというのも大きいかもしれません。


今週の一枚は羊の群れです。
朝研究所に向かおうと思ったら、目の前に白い多数のものが横切っていきました。研究室の人に聞いたらたまに放牧しているそうです。羊飼いらしきひとが後ろからついていってました。
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ここ普通にスピード出した車通る道なんだけど、大丈夫かなーと思ってしまいました。


【今週のイタリア語】
questo
これという意味です。
実験の会話のなかでもquesto e questo(eはandと同じ)と言ってよく出てきます。
自分は料理を注文する際に指差しながら、mi da quest per favore(これをください)というときに使います。
by keio-itp | 2014-02-26 05:23 | 2013年LENS・阿部

足踏み状態

LENSにてインターンシップ中の阿部です。

ここまではレーザーを光らせ、その性能評価という「準備段階」だったので、成果と呼べる結果をだすまでには至っていません。滞在期間も残り一ヶ月をきりそろそろ新しいことに取り組みたいということで、前々から構想があった光学的なフィードバックをかけてレーザーの線幅を細くしよう(単色性をあげよう)としています。

なぜこれに着手できなかったかというと自分の実験進捗もありますが、それ以上に他要因が大きく影響しています。こちらの研究室は何かものが必要になったときに研究所内の工場に依頼します。自分の知っている限りでは機械、電気、光学の作業を専門に受け持っている部署があります。ここの部署の人たちは数人程度、10以上ある研究室の要望にこたえるので、納期に関しては結構時間がかかる状況です。ということでここに依頼しているものがこないので新しいことに取り組めていません。ただ、ここで作ったものは一般的に売っているものより性能がいいようです。たとえばレーザーの電源のノイズが小さいと論文に書かれていました。

ということで、今は細かい測りなおしや研究室の一番大きいテーマの見学&お手伝いをしながら、ものがくるのを待っています。

【今週のイタリア語】
calcio
サッカーのことです。先週末はセリエaの試合を見に行きました。フィレンツェを本拠地としているACF フィオレンティーナとインテル・ミラノの試合です。チケットは一番安い席でゴール裏の席でした。フィレンツェでかつ日本人が出る試合がいいとおもい、前々からこの試合に行こうとチケットを手に入れました。
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写真は試合開始前の式典の様子です。反対側の席は熱烈なフィオレンティーナのサポーターがいて発煙灯がたかれています。結果は2-1でインテルの勝ちでした。まわりのイタリアの人の熱い応援にのせられフィオレンティーナを応援していたので、ちょっと残念です。
応援もforza! forza!(がんばれ、がんばれ)や英語や日本語が混ざったへんなものでしたが、決定的なチャンスを喜んだり、よいプレイがあったら拍手したりしながらよい観戦ができました。
by keio-itp | 2014-02-19 05:18 | 2013年LENS・阿部

アート

シカゴ大学の花井です。

解析していた非平衡バージョンのギャップ方程式を解くプログラムが完成し、少しずつ最初の結果が出始めてきました。平衡極限をきっちり再現することを確認し、先行研究との対応も良好です。

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シカゴの中心街にあたるダウンタウンを散策してきました。シカゴは芸術の街で、歩いていると多くの“アート”に出会います。

写真は、その中でも一番人気の「The Bean」です。鏡でできた豆だと僕は理解しています。
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豆の下に入ればこのとおり!像がゆがんでて気持ち悪くなりました。
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もうすこし歩くと人の顔をした物体が。
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応募すれば、自分の顔も写してくれるみたいです。応募する気はありませんが。

さらに、街中には巨大な赤いキリン(僕の解釈)がいました。
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下の写真は、ピカソの絵を実際に作ってしまったものだそうです。
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僕には信じられませんが、牛とかに見える人もいるようですね。僕にはマントヒヒにしか見えません。
by keio-itp | 2014-02-16 03:58 | 2013年シカゴ大学・花井

赤外検出器

LENSにてインターンシップ中の阿部です。

2週間前に赤外光の検出について書きました。今回は実験で測定する際に使う検出器について書こうと思います。感度をあげる(光が弱くても検出できる)、雑音を小さくするという目的のために赤外線検出器は冷やすことが多いです。検出素子を冷やすのに慶應でもこちらの研究室でも液体窒素を使っています。液体窒素の温度は77K(-196℃)で、取り扱いには注意しないといけません(取り扱いについては慶應でも寒剤取り扱い講習会があるのでそちらを参照)。

それではなぜ雑音が小さい必要があるかというと
①レーザーに関する雑音のみ測定したい
これはちょうど今測定しています。レーザーの性能の一つにレーザー固有の雑音があります。検出器の雑音が大きいとレーザーの雑音が検出器の雑音によって見えなくなってしまうということがあります。
②信号の信号雑音比をあげる
これはレーザーが目標の性能をもっていると①などの測定から判断できたとき、次にデモンストレーションとして原子や分子の分光をします(吸収を見ます)。このとき得られたスペクトルが検出器の雑音によって汚くなるのを避ける必要があります。
実際の検出器はこんなものです。
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(浜松ホトニクスHPより)
上の金色がふたになっていてここに上戸をさして液体窒素をいれます。検出素子自体は下側の金色と白色の真ん中の部分さらに奥にある1 mm程度の大きさのものになります。

今週は雑音測定の原理と測定法を理解し、実際に測定しました。また、二台目の量子カスケードレーザーも無事に発振を確認でき、その光の光軸調整などにとりかかっています。


先週末は日帰りでローマに行ってきました。一度実物のコロッセオを見てみたいということで計画しましたが、バチカンにも行きたい、ポポロ広場にも行ってみたいということで入場自体はどこもせずに歩いて滞在5時間が終わりました。

これでも時間が足りないくらいで帰りの予約していた電車の時間ぎりぎりに駅につくといったありさまでした。
しかしこのおかげでローマの街がわかりました。このインターンシップの期間中では再度くることはないと思いますが、次来る機会にはコロッセオとバチカン美術館の中に入ってみたいと思える小旅行でした。

フォロロマーノ側からのコロッセオ
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サンピエトロ
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【今週のイタリア語】
Pronto
これは電話にでるときに言う言葉で、日本でいう「もしもし」にあたります。
ただ、これを言うときのこちらの人たちはどこか役者がかっているというか、おおげさで最初は少し違和感をもちました。
ちなみに自分は内線、外線問わず、まだ電話を取ったことがないので、実際に使ったことはありません。
by keio-itp | 2014-02-13 08:29 | 2013年LENS・阿部

University College of London

The weather was nice, every other day...

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by keio-itp | 2014-02-05 20:18 | 2014年ロンドン大学

半分が過ぎて

LENSにてインターンシップ中の阿部です。

1月が終わりちょうど半分の日程がすぎました。出発から一人での海外渡航、長期の海外生活、ほとんどわからない言語(イタリア語)の中での生活と初めてづくしで、新鮮な体験の毎日です。
特に1月に入ってからは1週間が非常に早く過ぎていきます。こちらの生活に慣れ、研究が本格的に始まったからかと思います。特に手を動かしてものを作ったり、動かしたりするのに楽しみを感じるので、こちらでもそういったことできてよかったと思います。
実際の一日の研究生活としては、こちらの人は19時には帰るので、それまでにその日の実験は終わらせないといけないということで短期集中型の生活をしています。ただ、データのまとめは家でやらないといけないので、実動時間は日本と大して変わらないのかもしれません。なので、一日の密度としては日本にいるときよりも濃いかもしれません。

そんな生活の中よく思うことは日本からもってきてよかったもの、もってくればよかったものについてです。
■もってきて良かったもの
洗面道具全般
これはハブラシや歯磨き粉といったものです。こちらでももちろん買えますが、やはりこの辺は使いなれたものがいいと前回の海外渡航の際に感じたので、今回はもってきました。

■もってくればよかったもの
実験関連の道具
これはこっちの研究室にあるだろうと、あまり気にしなかったのですが、ちょっと自分の好みに合わないです。たとえばピンセットでも先のとがったものがないなど使い勝手がいまいちです。

上の2つともそれほど重要ではありませんが、ときどきこれがあって良かったなーとか、これがあったらなーと思うことがあったので、書いてみました。

研究の進捗としては実際にレーザーを試料気体に入射し、その気体固有の吸収スペクトルを観測することができました。とりあえずレーザーが使えるものであるということは確認できました。これからレーザーに改良を加える予定ですが、その前にもう少し基礎データを取得する日々が続くと思います。

先週末に再び友人たちがフィレンツェに戻ってきました。お土産を買うのにつきあい、空港まで見送りしてきました。見送りながらこれでまた一ヶ月半は日本語の会話ができないんだなとしみじみ思いました。その見送りの帰りに撮った写真です。
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空港と今借りている部屋は歩いて40分ほどの距離なので、のどかな田園風景のなかいい散歩になりました。

【今週のイタリア語】
Salute!
これはくしゃみをした人に向かっていう言葉です。お大事にという意味らしいです。ちょうどこちらも一年で一番寒い時期で、研究室でも風邪をひいている人がいます。そんなひとがくしゃみをすると、この言葉をかけます。自分は風邪にならないように、気をつけようと思います。

またこの言葉は調べると乾杯のときも使うらしいです。
by keio-itp | 2014-02-05 08:59 | 2013年LENS・阿部

科学産業博物館

シカゴ大学の花井です。科学産業博物館に行ってきました。シカゴの最も人気のある博物館で、今住んでいる宿舎から歩いて10分かからないほど近く気軽に行けるのも魅力です。科学技術がセクションに分けて展示してあり、その規模の大きさに圧倒されました。

写真はその博物館の人気展示物のひとつであるドイツ潜水艦U-505号です。第2次世界大戦中にアメリカ海軍に捕まえられたドイツの潜水艦です。潜水艦内部に入ることもできました(写真はフラッシュなしなら撮影OKだったのですが、フラッシュの切り方がすぐにはわからず撮影できませんでした…残念です)。
潜水艦にとって重要なのは「見つからないこと」だそうですが、敵に囲まれた際は何日間も物音を立てないように過ごさなければならなかったらしいです。水の中は音が伝わりやすいため、潜水艦の中を歩いただけでもその音を敵に感知されてしまうためです。潜水艦の狭い空間で身動きひとつとれない中何日も過ごしていたことを想像すると、当時の状況のすさまじさの一端を感じずにはいられませんでした。

この博物館には、この規模の展示物が何個もあり、1日ではとても回りきれないほどの大きさでした。シカゴにいる間にあと何度かは行きたいと思います。


さて、研究の進捗状況ですが、現在、超流動状態の性質を決定する、ギャップ方程式よばれる積分方程式を数値的に解いています。よく知られた方程式ですが、私は励起子系を想定し、粒子の流入+流出がある非平衡な場合に拡張した方程式を立て、その計算を行っているところです。数値積分のプログラムが完成し、粒子の流出をなくした場合は平衡状態の計算結果を再現することも確かめました。
しかし完成直後に、かなりの領域で解析的に計算ができてしまい、大幅な計算の高速化が見込めることに気づきました。現在は、(今後の計算のためにも)解析計算と数値計算を組み合わせたプログラムを書いている段階です。


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by keio-itp | 2014-02-02 07:46 | 2013年シカゴ大学・花井