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by keio-itp
| 2014-02-05 20:18
| 2014年ロンドン大学
LENSにてインターンシップ中の阿部です。
1月が終わりちょうど半分の日程がすぎました。出発から一人での海外渡航、長期の海外生活、ほとんどわからない言語(イタリア語)の中での生活と初めてづくしで、新鮮な体験の毎日です。
特に1月に入ってからは1週間が非常に早く過ぎていきます。こちらの生活に慣れ、研究が本格的に始まったからかと思います。特に手を動かしてものを作ったり、動かしたりするのに楽しみを感じるので、こちらでもそういったことできてよかったと思います。
実際の一日の研究生活としては、こちらの人は19時には帰るので、それまでにその日の実験は終わらせないといけないということで短期集中型の生活をしています。ただ、データのまとめは家でやらないといけないので、実動時間は日本と大して変わらないのかもしれません。なので、一日の密度としては日本にいるときよりも濃いかもしれません。
そんな生活の中よく思うことは日本からもってきてよかったもの、もってくればよかったものについてです。
■もってきて良かったもの
洗面道具全般
これはハブラシや歯磨き粉といったものです。こちらでももちろん買えますが、やはりこの辺は使いなれたものがいいと前回の海外渡航の際に感じたので、今回はもってきました。
■もってくればよかったもの
実験関連の道具
これはこっちの研究室にあるだろうと、あまり気にしなかったのですが、ちょっと自分の好みに合わないです。たとえばピンセットでも先のとがったものがないなど使い勝手がいまいちです。
上の2つともそれほど重要ではありませんが、ときどきこれがあって良かったなーとか、これがあったらなーと思うことがあったので、書いてみました。
研究の進捗としては実際にレーザーを試料気体に入射し、その気体固有の吸収スペクトルを観測することができました。とりあえずレーザーが使えるものであるということは確認できました。これからレーザーに改良を加える予定ですが、その前にもう少し基礎データを取得する日々が続くと思います。
先週末に再び友人たちがフィレンツェに戻ってきました。お土産を買うのにつきあい、空港まで見送りしてきました。見送りながらこれでまた一ヶ月半は日本語の会話ができないんだなとしみじみ思いました。その見送りの帰りに撮った写真です。

空港と今借りている部屋は歩いて40分ほどの距離なので、のどかな田園風景のなかいい散歩になりました。
【今週のイタリア語】
Salute!
これはくしゃみをした人に向かっていう言葉です。お大事にという意味らしいです。ちょうどこちらも一年で一番寒い時期で、研究室でも風邪をひいている人がいます。そんなひとがくしゃみをすると、この言葉をかけます。自分は風邪にならないように、気をつけようと思います。
またこの言葉は調べると乾杯のときも使うらしいです。
1月が終わりちょうど半分の日程がすぎました。出発から一人での海外渡航、長期の海外生活、ほとんどわからない言語(イタリア語)の中での生活と初めてづくしで、新鮮な体験の毎日です。
特に1月に入ってからは1週間が非常に早く過ぎていきます。こちらの生活に慣れ、研究が本格的に始まったからかと思います。特に手を動かしてものを作ったり、動かしたりするのに楽しみを感じるので、こちらでもそういったことできてよかったと思います。
実際の一日の研究生活としては、こちらの人は19時には帰るので、それまでにその日の実験は終わらせないといけないということで短期集中型の生活をしています。ただ、データのまとめは家でやらないといけないので、実動時間は日本と大して変わらないのかもしれません。なので、一日の密度としては日本にいるときよりも濃いかもしれません。
そんな生活の中よく思うことは日本からもってきてよかったもの、もってくればよかったものについてです。
■もってきて良かったもの
洗面道具全般
これはハブラシや歯磨き粉といったものです。こちらでももちろん買えますが、やはりこの辺は使いなれたものがいいと前回の海外渡航の際に感じたので、今回はもってきました。
■もってくればよかったもの
実験関連の道具
これはこっちの研究室にあるだろうと、あまり気にしなかったのですが、ちょっと自分の好みに合わないです。たとえばピンセットでも先のとがったものがないなど使い勝手がいまいちです。
上の2つともそれほど重要ではありませんが、ときどきこれがあって良かったなーとか、これがあったらなーと思うことがあったので、書いてみました。
研究の進捗としては実際にレーザーを試料気体に入射し、その気体固有の吸収スペクトルを観測することができました。とりあえずレーザーが使えるものであるということは確認できました。これからレーザーに改良を加える予定ですが、その前にもう少し基礎データを取得する日々が続くと思います。
先週末に再び友人たちがフィレンツェに戻ってきました。お土産を買うのにつきあい、空港まで見送りしてきました。見送りながらこれでまた一ヶ月半は日本語の会話ができないんだなとしみじみ思いました。その見送りの帰りに撮った写真です。

空港と今借りている部屋は歩いて40分ほどの距離なので、のどかな田園風景のなかいい散歩になりました。
【今週のイタリア語】
Salute!
これはくしゃみをした人に向かっていう言葉です。お大事にという意味らしいです。ちょうどこちらも一年で一番寒い時期で、研究室でも風邪をひいている人がいます。そんなひとがくしゃみをすると、この言葉をかけます。自分は風邪にならないように、気をつけようと思います。
またこの言葉は調べると乾杯のときも使うらしいです。
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by keio-itp
| 2014-02-05 08:59
| 2013年LENS・阿部
シカゴ大学の花井です。科学産業博物館に行ってきました。シカゴの最も人気のある博物館で、今住んでいる宿舎から歩いて10分かからないほど近く気軽に行けるのも魅力です。科学技術がセクションに分けて展示してあり、その規模の大きさに圧倒されました。
写真はその博物館の人気展示物のひとつであるドイツ潜水艦U-505号です。第2次世界大戦中にアメリカ海軍に捕まえられたドイツの潜水艦です。潜水艦内部に入ることもできました(写真はフラッシュなしなら撮影OKだったのですが、フラッシュの切り方がすぐにはわからず撮影できませんでした…残念です)。
潜水艦にとって重要なのは「見つからないこと」だそうですが、敵に囲まれた際は何日間も物音を立てないように過ごさなければならなかったらしいです。水の中は音が伝わりやすいため、潜水艦の中を歩いただけでもその音を敵に感知されてしまうためです。潜水艦の狭い空間で身動きひとつとれない中何日も過ごしていたことを想像すると、当時の状況のすさまじさの一端を感じずにはいられませんでした。
この博物館には、この規模の展示物が何個もあり、1日ではとても回りきれないほどの大きさでした。シカゴにいる間にあと何度かは行きたいと思います。
さて、研究の進捗状況ですが、現在、超流動状態の性質を決定する、ギャップ方程式よばれる積分方程式を数値的に解いています。よく知られた方程式ですが、私は励起子系を想定し、粒子の流入+流出がある非平衡な場合に拡張した方程式を立て、その計算を行っているところです。数値積分のプログラムが完成し、粒子の流出をなくした場合は平衡状態の計算結果を再現することも確かめました。
しかし完成直後に、かなりの領域で解析的に計算ができてしまい、大幅な計算の高速化が見込めることに気づきました。現在は、(今後の計算のためにも)解析計算と数値計算を組み合わせたプログラムを書いている段階です。


写真はその博物館の人気展示物のひとつであるドイツ潜水艦U-505号です。第2次世界大戦中にアメリカ海軍に捕まえられたドイツの潜水艦です。潜水艦内部に入ることもできました(写真はフラッシュなしなら撮影OKだったのですが、フラッシュの切り方がすぐにはわからず撮影できませんでした…残念です)。
潜水艦にとって重要なのは「見つからないこと」だそうですが、敵に囲まれた際は何日間も物音を立てないように過ごさなければならなかったらしいです。水の中は音が伝わりやすいため、潜水艦の中を歩いただけでもその音を敵に感知されてしまうためです。潜水艦の狭い空間で身動きひとつとれない中何日も過ごしていたことを想像すると、当時の状況のすさまじさの一端を感じずにはいられませんでした。
この博物館には、この規模の展示物が何個もあり、1日ではとても回りきれないほどの大きさでした。シカゴにいる間にあと何度かは行きたいと思います。
さて、研究の進捗状況ですが、現在、超流動状態の性質を決定する、ギャップ方程式よばれる積分方程式を数値的に解いています。よく知られた方程式ですが、私は励起子系を想定し、粒子の流入+流出がある非平衡な場合に拡張した方程式を立て、その計算を行っているところです。数値積分のプログラムが完成し、粒子の流出をなくした場合は平衡状態の計算結果を再現することも確かめました。
しかし完成直後に、かなりの領域で解析的に計算ができてしまい、大幅な計算の高速化が見込めることに気づきました。現在は、(今後の計算のためにも)解析計算と数値計算を組み合わせたプログラムを書いている段階です。


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by keio-itp
| 2014-02-02 07:46
| 2013年シカゴ大学・花井
LENSにてインターンシップ中の阿部です。
先週末ついにレーザーを発振させる(光らせる)ことができました。発振したのは最初に手がけていたほうのレーザーです。レーザーをはじめて発振させるときはちょっと緊張します。というのも、自分で電極のプラスマイナスを確認していますが、それが逆だとレーザーを壊すということがあるからです。一度光ったのを確認すると、その後はそのレーザーに関してはそれほど気にしなくなりますが、光るまでは電流値を上げていくときはどきどきします。とにかく光ったときはやった!という本当に思いました。周りにいた研究室のメンバーと握手を交わし、congratulate!といわれていい気分で週末に入ることができました。
ちなみにどうやって光っているのを確認するのかを書いておきます。以前も書いたように今扱っている光の波長は4 um帯なので人間の目では見えません。そこでIRカードを使います。これはレーザーの光が熱に変換され、温度により色が変化することで検知します。熱に反応するということで、自分の手の温度でも色が変化するので、気をつけていないと自分の体温で色が変わっているのか、レーザーの光が来ているから色が変わっているか判断できなくなってしまいます。光の検出で一番てっとり早い方法がこれになります。実際に何かを測定するときには光を電気に変えて検出します。これはまた数週間後に説明するのではないかと思います。
今週は光るのが確認できたので、次はこの光を実際に使うための調整に入りました。半導体レーザー(量子カスケードレーザーを含む)はレーザー自体が小さく、光がすぐに拡散していきます。したがって、レーザーの近くにレンズを置いて平行光にする必要があります。レーザーとレンズが近いとその調整が非常にsetnsitiveになるので、気を使います。
また、もう一台のレーザーも周辺環境整備を平行して行っています。こっちは電気的におもしろいものを実装しているので、うまくいくのかたのしみです。
【今週のイタリア語】
vino rosso / vino bianchi
赤ワイン、白ワインです。ちなみにロゼはvino rosatらしいです。
先週末からこちらに日本から友人3人がきました。
友人たちはイタリアを観光して回るようですが、週末はフィレンツェ滞在だったので、一緒に観光&ご飯を楽しみました。ご飯と一緒にワインを注文するのですが、赤のrossoはみんなすぐでてくるのですが、「白ってなんだっけ?」ということでワインのメニューで苦労しました。ちなみにトスカーナ地方は赤ワインが有名です。日本でもトスカーナワインのChantiはよく見ると思います。
最後に友人たちと行ったミケランジェロ広場からダウンタウンを撮った写真です。この日は天気もよく夕焼けがよく映えていました。

先週末ついにレーザーを発振させる(光らせる)ことができました。発振したのは最初に手がけていたほうのレーザーです。レーザーをはじめて発振させるときはちょっと緊張します。というのも、自分で電極のプラスマイナスを確認していますが、それが逆だとレーザーを壊すということがあるからです。一度光ったのを確認すると、その後はそのレーザーに関してはそれほど気にしなくなりますが、光るまでは電流値を上げていくときはどきどきします。とにかく光ったときはやった!という本当に思いました。周りにいた研究室のメンバーと握手を交わし、congratulate!といわれていい気分で週末に入ることができました。
ちなみにどうやって光っているのを確認するのかを書いておきます。以前も書いたように今扱っている光の波長は4 um帯なので人間の目では見えません。そこでIRカードを使います。これはレーザーの光が熱に変換され、温度により色が変化することで検知します。熱に反応するということで、自分の手の温度でも色が変化するので、気をつけていないと自分の体温で色が変わっているのか、レーザーの光が来ているから色が変わっているか判断できなくなってしまいます。光の検出で一番てっとり早い方法がこれになります。実際に何かを測定するときには光を電気に変えて検出します。これはまた数週間後に説明するのではないかと思います。
今週は光るのが確認できたので、次はこの光を実際に使うための調整に入りました。半導体レーザー(量子カスケードレーザーを含む)はレーザー自体が小さく、光がすぐに拡散していきます。したがって、レーザーの近くにレンズを置いて平行光にする必要があります。レーザーとレンズが近いとその調整が非常にsetnsitiveになるので、気を使います。
また、もう一台のレーザーも周辺環境整備を平行して行っています。こっちは電気的におもしろいものを実装しているので、うまくいくのかたのしみです。
【今週のイタリア語】
vino rosso / vino bianchi
赤ワイン、白ワインです。ちなみにロゼはvino rosatらしいです。
先週末からこちらに日本から友人3人がきました。
友人たちはイタリアを観光して回るようですが、週末はフィレンツェ滞在だったので、一緒に観光&ご飯を楽しみました。ご飯と一緒にワインを注文するのですが、赤のrossoはみんなすぐでてくるのですが、「白ってなんだっけ?」ということでワインのメニューで苦労しました。ちなみにトスカーナ地方は赤ワインが有名です。日本でもトスカーナワインのChantiはよく見ると思います。
最後に友人たちと行ったミケランジェロ広場からダウンタウンを撮った写真です。この日は天気もよく夕焼けがよく映えていました。

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by keio-itp
| 2014-01-29 09:41
| 2013年LENS・阿部
Hi, this is Hiroshi @ UC Davis.
Until last week, I did the measurement with crystalline microcavity. And, this week I tried to do it with silica toroidal microcavity, which I brought from Keio University. As well the crystalline microcavity, I got a nice result. Furthermore, I challenge to generate optical frequency comb with the silica mircrocavity, and I got it perfectly. It took less time to achieve this result as I expected. But this is only one to catch up until now, and the exactly research is just starting right now. Next step is the generation of optical frequency comb with soliton, which another guy already had calculated, in order to generate more stable comb. And, we’ll get a super good result by combing the optical frequency comb and the visiting laboratory’s optical arbitrary waveform measurement technique. I was so moving when got the result although the phenomenon had already been confirmed even in my Keio’s laboratory. The feeling of “I’ve got something” is always incomparable.
And, last week we went to Tomales Bay Oyster Company between Davis and San Francisco. There we enjoyed lots of so fresh raw oyster and BBQ cooked oyster and drunk too much. I slept for several ten minutes as usual.


Now I’m writing this blog in the airplane. Next week we have a big event; it’s the presentation for my master thesis. I really want to continue the measurement now because the result is being advanced step by step lately. But, I hope that use this chance to consider my research stopping walking, to move on to the next stage.
Until last week, I did the measurement with crystalline microcavity. And, this week I tried to do it with silica toroidal microcavity, which I brought from Keio University. As well the crystalline microcavity, I got a nice result. Furthermore, I challenge to generate optical frequency comb with the silica mircrocavity, and I got it perfectly. It took less time to achieve this result as I expected. But this is only one to catch up until now, and the exactly research is just starting right now. Next step is the generation of optical frequency comb with soliton, which another guy already had calculated, in order to generate more stable comb. And, we’ll get a super good result by combing the optical frequency comb and the visiting laboratory’s optical arbitrary waveform measurement technique. I was so moving when got the result although the phenomenon had already been confirmed even in my Keio’s laboratory. The feeling of “I’ve got something” is always incomparable.
And, last week we went to Tomales Bay Oyster Company between Davis and San Francisco. There we enjoyed lots of so fresh raw oyster and BBQ cooked oyster and drunk too much. I slept for several ten minutes as usual.


Now I’m writing this blog in the airplane. Next week we have a big event; it’s the presentation for my master thesis. I really want to continue the measurement now because the result is being advanced step by step lately. But, I hope that use this chance to consider my research stopping walking, to move on to the next stage.
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by keio-itp
| 2014-01-26 06:01
| 2013年 UCD・工藤